ころころろ しゃばけシリーズ 8 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461281

感想・レビュー・書評

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  • 第8弾は連作短編集。

    「はじめての」は平たく言っちゃうと初恋の話なんですが、文の中ではそうとは言わないところがにやにやします。仁吉と佐助もにやにやしてます。

    ドタバタで賑やかな話もありますが、ミステリー色の濃いお話、ホラーもあり読み応えがありました。
    これだけ妖達が出てきておいて、最終的には人が一番怖いという。

    結構街中を堂々と妖達が歩いてますけど、見えてないのか、騒動にならない辺りが漫画っぽいです。見えてなくても仁吉など見えてる体の人達の独り言が多すぎて気味悪いだろうに…

    「はじめての」
    若だんなが12才の頃の話。

    「ほねぬすびと」
    武家から献上品の干物を運んで欲しいと持ちかけられる。
    持ちかけられた長崎屋では若だんなの目が見えなくなっていて、大騒ぎしていた。

    「ころころろ」
    若だんなの目が見えるように河童を探して奔走する仁吉の話。

    「けじあり」
    佐助が所帯を持って小間物屋を始めた話。

    「物語のつづき」
    生目神に目を元通りにしてくれと頼む話。

  • いつもの短編集でありながら、若だんなの目の光を取り戻すのが目標という一本筋を通した。いつもとちょっとちがう「しゃばけ」シリーズ。

  • 黄泉に導く銭が印象深い。

  • しゃばけシリーズ第八弾。
    今回は若だんな自身が巻き込まれることに。
    人間と神様と妖かしの時間の感覚のずれが悲しい結末になるんだなあ。
    しかし、何度も布団でのり巻きにされて小脇に抱えられても大人しくしてる若だんなには笑える(笑)

  • 読んでから、ずっと前に読んだことあるって気づきました><

    でも、読み直してもおもしろかったです。
    特に、心に残ったのが鬼となった女性の話です。
    男に裏切られて、鬼となったのですが、同情して感情移入してしまいました。

    ありがちだけど、裏切る男最低!っと。
    最後は、佐助に助けられて幸せだったのかな?なって欲しいなぁ。

  • お江戸妖怪ファンタジー「しゃばけ」シリーズ第八弾。

    目の悪い母のために目の病を治してくれる品陀和気命(生目神)への貢物として七宝を集めて欲しい女の子が現れる「はじめての」。
    一太郎の目が突然見えなくなってしまったところへ長崎屋にはお武家から干物を運んで欲しいとの難しい仕事が持ち込まれる「ほねぬすびと」。
    一太郎の目を治そうと生目神の玉を探す仁吉が人形の付喪神や河童の騒動に巻き込まれる「ころころろ」。
    いつの間にやら可愛い女房と暮らしている佐助がその生活に違和感を感じる「けじあり」。
    いよいよ一太郎の目の光を奪った生目神を追い詰めた所で神様と問答勝負をすることになる「物語のつづき」。
    巻末には漫画家、萩尾望都さんとの対談。

    今回も人間と神や妖怪の間で流れる時間の違い、その悲哀が描かれていました。

    一太郎の初恋に、仁吉の慌てっぷり、佐助の旦那姿となかなか見どころ満載な一冊でした。

  • 【しゃばけシリーズ8作目】ようやく8作目が手に入った。今回は若旦那が目の光を失ってしまうかも?というお話。目が見えない間は不安だったし大変だったろうな。神様との昔話のやりとりが何ともユニークで面白かった。とにかく無事に目の光が戻ってよかった。

  • 目が見えなくなってしまう!?ところから始まる物語。
    物語の続きを読んで、少し切なくなってしまった。
    全体的には面白い部分が多くてよかったと思う。

  • はじめての
    品陀和気命ホムダワケノミコト
    生目八幡宮イキメ

    ほねぬすびと
    目が見えなくなる
    干物を献上する武家

    ころころろ
    仁吉
    河童、小さざ、万太、ろくろっ首、唐傘

    けじあり
    佐助
    おたきさんの夢のなか

  • 面白かった。
    今回は一太郎の目が見えなくなるお話。
    妖もたくさん登場する。
    一太郎の登場が少なかった気もするけど、その分仁吉と佐助の活躍が面白かった。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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