- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102114025
感想・レビュー・書評
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自分には難しすぎて厳しかった
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異邦人の主人公、ムルソーの大ファンでありながら、今ひとつ理解できないもどかしさを解消したくて読んだ。表現が難解でさらに分からなくなってしまった。不条理=非論理的、不合理という簡単なものではないらしい。理屈にならない理屈ってなんだ。それ自体に矛盾を孕んでいて、荒唐無稽なものということなのか。自分で書いててさらに分からなくなってきた。一つだけ印象に残っている例え話をメモって逃げよう。未来の自分に任せよう。
183ページ、カフカの不条理を比喩する物語である。
狂人が風呂桶の中で釣りをしている。
精神病に独自の見解をもっている医者が「かかるかね」とたずねたとき、気違いのほうはきっぱり答えた、「とんでもない、馬鹿な、これは風呂桶じゃないか」。
カフカの世界とは、何も出てきはしないと知りながら風呂桶で釣りをするという身を噛むような贅沢を人間が自分にさせている言語を絶した宇宙である。
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高校生の時に読んで以来、およそ50年ぶりに読んだ。相変わらず難し過ぎてさっぱり分からなかった。実存主義の言わんとするところは、神が死んだ現代に於いて、それでも現実に存在する我々人間は孤独に耐え不条理と向き合って力強く生きていかねばならないということだと勝手に理解しているが、最後のシーシュポスの神話の挿話はその事を言っているのだと思う。難解な部分はあえて分かろうとせず、ラップミュージックを聴くように気楽に読み流せば良い。そうすると、時々心に響くフレーズに出会える。
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1969年
内容が全然入ってこず、ドロップアウト。
また機会があれば、再読してみよーかな。
てゆーか、誰かの解説見ないと理解できん。
NOTE記録
https://note.com/nabechoo/n/ncbb174c9b9d9?magazine_key=m95e2f346041d
シーシュポスの神話
「頂上を目がける闘争ただそれだけで、人間の心をみたすのに充分たりる。
いまや、シーシュポスは幸福なのだと」
最後の解説部分読むと、
カミュについて、
少しは理解できた。
気がする。だけ。
地中海、アルジェリア、貧困、病、自殺の誘惑。
海、太陽、死、カミュの世界をつらぬく3つの主題。
世界の不条理性、英雄的行為、形而上的幸福?
「生きることへの絶望なしに、生きることへの愛はない」 -
難しかったの一言。とりあえず意味がわからなくても文字を追いかけていこうと、どうにかこうにか読み終えて、カミュの世界観みたいなものをどことなく感じられたかな、と言うレベル。決して作品が悪いのではなく、私の読解力不足かと。でも、ドストエフスキーの作品を採り上げて論じていく章だけは、少し理解しやすかったかな。
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...とりあえず生きよう
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年配の方に勧めて頂きました。若い頃、中年期、老齢になって読んで、それぞれに感じいることが違うとおっしゃってました。
読み始めた初期は、何も頭に入らなくて苦戦しましたが、段々と脳が慣れてきたのか、最後の方は抵抗少なく読めた気がします。また数年後に読んでみようかな。 -
アルベール・カミュの本を読むのはこれが初めて。
事前知識が少ないため、正直かなり難しいと感じた。
タイトルになっている「シーシュポスの神話」部分だけは短くて分かりやすい神話となっていて理解できたが、その他の部分は
・不条理という概念を中心に、難しい言葉が多い
・他の哲学者や思想、古典作品を知っていること前提となっている
で、まだまだ自分はリファレンス先の作品や作者のことを知らないので理解ができなかった。
また、リベンジしたい作品。 -
ペストを読み終えた勢いでチャレンジした。カミュの世界観に慣れた頭で読んだにも関わらず、やっぱり難解だった。懐かしい難解さを味わい深く噛み締めながら読了した。
「不条理とは、身体を途方もなく超えてゆくものが、ほかでもないその身体に住まう魂なのだということである」。
カミュ、ありがとう。