ブラームスはお好き (新潮文庫)

著者 : フランソワーズ・サガン 朝吹登水子

• 新潮社 (1961年5月12日発売)

感想・レビュー・書評

[ナルボウズさんの感想 · 2019年1月7日]

パリの香りが感じられる情景描写はとても優雅で素敵だったし主人公たちの心理描写も良かったけれど、子どものわたしには合わないのか最後の終わり方はそんなに好きではなかった、、、、

[***さんの感想 · 2018年12月30日]

愛に関する問いや答えを書いた小説は冬の星の数ほどありますが、その中でサガンがひときわ輝いているのは「愛」と一緒にどうしようもない寂しさややるせなさを描いているからだと思います。

[３つの木の本棚さんの感想 · 2018年11月11日]

サガンの４作め、いつごろ読んだか？　

[まちよさんの感想 · 2018年6月30日]

フランス小説

シモンかわいそう

[kei1122さんの感想 · 2018年6月30日]

1959年発表。長く付き合っている中年の恋人ロジェと
若い男性シモンの間で揺れ動くフランスのアラフォー（３９歳）女性
ポールが主人公。揺れ動いて収まるところに収まったけれど
最後の「シモン、もう、私、お婆さんなの、お婆さんなの」
のセリフが衝撃的。

[saolympicさんの感想 · 2017年10月1日]

古本

[kosakataroさんの感想 · 2017年7月25日]

霜栄の読解法ファイルとやらでタイトル(?)が使われていたので、気になっていた

読んだ当時は子供だったが、大人になって再び目を通してみると、リアリティが増したような気がする。

[橘さんの感想 · 2017年5月26日]

とても好きな空気の作品でした。面白かったです。39歳のポールが魅力的でした。同年代のロジェと、25歳のシモンの、2人の男性の間で揺れる心です。シモンの情熱はちょっと怖かったですが、浮気性のロジェにもあまり惹かれず…でも物語の終わりがとても切なくて好きでした。ポールのこれからを思い、余韻が残ります。気怠い空気が好きでした。

[雄志さんの感想 · 2017年2月17日]

初・サガン。ポールは男性の名前だという思い込みがあったので、読み始めは少し苦労した。
倦怠感から来る恋の冒険とそして悲しい別れ。
シモンは20代なんだけどショタっぽくて、後半はいちいち悶絶してた。その分、ラストが辛い。この先、シモンは幸せになれるのかな、このままポールの幻影を追いかけて堕ちて行くんじゃないのかなとか思ってしまう。

[pponさんの感想 · 2016年6月16日]

想うほどに寂しさがつのってゆくロジェとの関係と、
若さとまっすぐさに後ろめたさのようなものを抱えながらのシモンとの関係。
相手のちょっとした言葉や視線、態度に、３人それぞれ思いがよぎる。

つらいとわかっていても、そう簡単には離れられない難しさ。
あけすけに感情をぶつけるタイプのポールでないだけに、よけい切ない。
シモン、何年後かにはさらにいい男になってることを。

著者プロフィール

1935‐2004。フランス、カジャルク生れ。19歳の夏、デビュー小説『悲しみよこんにちは』が批評家賞を受け、一躍時代の寵児となる。『ブラームスはお好き』『夏に抱かれて』等、話題作を次々に発表した。

「2021年 『打ちのめされた心は』 で使われていた紹介文から引用しています。」