- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102118047
感想・レビュー・書評
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年齢を重ねた女性は、そのことだけで自分より年若い男性(思い人)に「申し訳ない」気持ちになる。あまりこういうことは言いたくないが、言わずにはいられない。
「この気持ち、男性にはわからない」
年を経るごとに心にしみいる内容。20代で読んだときは「ふーんそんなものか」程度だったのに、40歳では共感すること多し。そしてサガンがこれを20代で執筆したと聞いて驚愕。彼女はやっぱり天才だったのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三十九歳の主人公ポールに、二十五歳の青年シモンが夢中になる。
ただただシモンがかわいそう。何年か後にまた読み返したくなる小説。 -
うーん、ハーレクインみたいだった(語弊)
年下すぎる男の子が信用しきれなくって、その子を育てる気力もないし、仕切ってくれる腐れ縁浮気男のほうが安心できる主人公に今一共感しかねた。
若い美貌な青年飼えたらいいじゃん! って単純に思うクズだけどサガンではありがちな女の妄想だと思ってる -
わたしならきっと、いや確実にシモンを選んでいたと思うけど、ポールが選んだのはロジェだった。
シンプルに幸福になるタイミングを逃すと、人生はこんなにややこしくなってくるんだろうか。
たぶんわたしは一生かかっても理解が出来ない男女関係が描かれているし、考えるのも苦手な「曖昧な関係」のオンパレードである。
だけど、嫌い、とも言い切れない、どうしようもない男女のお話。 -
最後の1ページの皮肉。
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「悲しみよ こんにちは」が一夜で読み明かしてしまうほどすばらしかったので、著作をもう一作読みたくて手にとった。相変わらず整然としていて皮肉な文章。愛ってなんなの?という気持ちになる。抉られる。けれどやはり、一日で読んでしまった。ある種の真相を目撃しているかのような気持ちになる。最後の一文に痺れるような切なさを感じた。
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男女はままならないもの。
好きとか嫌いとか寂しいとか鬱陶しいとか
全部スパッと解決できれば面倒くさくはないんだろうけど、
そんな生き方は味気ない人生しか運んでこないだろう。 -
年上の愛しているけど浮気な男orかなり年下の情熱的な男のどちらをとるか。年下男の口説き文句もなかなかでしたよ。楽しませてもらいました。
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良い男に乗り換えた方がいいが、良い男では、所有されてる快感が得られない。
理性ではなく、このような浮気ずぼら男に人が魅力を感じてしまうことを表現していた。
そして、その良い男を苦しめることで得られる快感。苦い痛みを覚えてくれることでの快感を得る。