シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134016

感想・レビュー・書評

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  • ★★★2017年5月のレビュー★★★
    「ボヘミアの醜聞」から始まる短編集。ロンドンを舞台とした不思議な事件の数々をホームズが解決していく。
    それぞれの事件に突っ込みどころはあるが、結局は雰囲気だと思う。物語の醸し出す雰囲気とホームズのキャラクターに惹かれるのだ。

    ~以下、ホームズ語録~
    『赤髪組合』より
    「まったくね。ほんとうの相場の給料以下で店員を使っておられるあなたは、まったくうらやむべき幸運児ですよ」

    「私の考えでは、大英百科事典のAの部に出ている項目に関して、精密な知識を得ただけでも得なのに、そのうえこの組合から合計三〇ポンドあまりの金までもらっているのですよ。」

    『花婿失踪事件』より
    「うん、重度の重硫塩酸だったよ」

    『ボスコム谷の惨劇』より
    「あなたはほどなく、巡回裁判よりもはるかに高き裁きの庭に立って、ご自分の責を果たす覚悟でおいでです」

    『オレンジの種5つ』より
    「信ずべからざる低能さだ!」
    ・・・この『オレンジの種5つ』は悔しい、残念な事件だ。結局真相はわからず、依頼人に忍び寄る危機を避けられなかった事例。

    「せっかく僕を頼ってきたものを、むざむざ死なすために帰してやるなんて!」

    『青いガーネット』より
    これは面白い話だった。七面鳥の胃袋の中から宝石が見つかるところから事件が始まる。

    「僕としては重犯罪人の罪を勝手に減刑したやったことにはなるが、その代りこれで一つの魂が救われると思う。あの男は二度と悪いことはするまい。・・・・

    『まだらの紐』
    これはすごく無理があると思った。もしかしたらこういう事かな、と思っていたら正にその通りだった。

    「僕としてはロイロット氏の死に間接の責任はあるわけだが、さればといってたいして良心に負担は感じないがね」

  • 初ドイル。世界的に有名な名探偵シャーロック・ホームズの第一短編集。推理小説好きとしては読まねばならぬと思い、手に取る。うーむ、さすがの面白さ!個人的には“オレンジの種五つ”が一番好き^^ 処女作である『緋色の研究』も読みたくなった。

  • シャーロックホームシリーズ。

    まだらの紐が個人的にはツボ。
    完璧な推理を繰り広げ、欠点がないように思われるホームズが焦るところに共感がもてる。
    ホームズの偏屈な性格に引き込まれた。

  • シャーロック・ホームズ短編集。ホームズが些細な事によって犯人を捜したり、事件や依頼を解決する。不自然なことも見逃さない。洞察力、集中力。
    人間の計画には完全はないことのため不思議なことを突き止めていくことで手がかりをつかむあきらめないことが大切。
    事件性のある物。誰かを捜すもの。などが書かれている。

  • なにかの本で聞いたことがある「まだらの紐」という話が入っていました。
    はあ〜、こういうトリックでしたかあと感心。
    あとKKKとかが出てきた。そんな昔からあの団体はあるんだなあ……。

  • 世界で最も有名な探偵、ホームズシリーズの一冊です。
    ホームズ作品は小学生の頃、児童向けに作られた本を読んだだけだったので、今回読んでみることにしました。

    推理小説というよりは、探偵小説であり、あまり犯人やトリックについて推理せず、ホームズの推理・行動を楽しむと言った印象です。
    正直なところ、こじつけっぽい推理や終盤に突然犯人が登場したりと、納得できない部分もありますが、話自体は面白かったです。

    機会を見つけて、一通りホームズ作品は目を通しておこうと思いました。

  • 延原謙訳版を下敷きにしたホームズのパロディ(といっていいのか)小説を読むための準備として読んだ本だったのだけれど、やっぱり世界中の人から未だに愛されるシリーズなだけあってびっくりするくらい新鮮に読めた。
    ホームズは高校時代に英語の勉強も兼ねて原書でほぼ読み尽くしていたので勝手に知ったような気になっていたけど、やっぱり細かいニュアンスはわかっていない部分がたくさんあったのだなあと今更になって思う。トリックは理解できても、(これは訳者さんによっても印象が変わりそうだけど)出てくる登場人物にあのころはこんなに魅力を感じなかった。機会があれば他の物語も読み返してみたい。
    英語で読んだときはバスカヴィル家の犬が好きだったけど、日本語で読んだらどう感じるのか。楽しみ。

  • 2016年夏の限定カバーに惹かれて購入。
    子どものころは怪盗紳士にはまっていてホームズは一度も読んだことがなかったけれどなかなか面白かったので他のものも読んでみたい。

  • キザで鼻につく感じの態度のホームズであった笑 もうちょっと紳士的かと思ったのだがイギリス人は得てしてこういうものらしい。

  • 各短編のテンポが良くて読み進められる。特に、気に入ったのは、ボヘミアの醜聞、オレンジのタネ5つ。表現の仕方もむかしより読みやすくなっているが、挿絵などはない。
    子供の時、どことなく難かしい表現でロンドンの街やベーカー街もどことなく寂しげな感じの大人の本であったが、今はその推理の根底にあるものを察することができるようになっている。

    やはりホームズの観察力、思考力は時代を超えても生きている。まだまだ夢中になれる。

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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