- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102134092
感想・レビュー・書評
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やっぱりシャーロックホームズは面白い!
ちょっと堅物なホームズだけど結局ワトスン君のことが
大好きな感じが堪らない..❤︎
20年経ってもなお、相変わらずの友情!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前このシリーズを特集している番組で、出演していた方が「瀕死の探偵」を推していたのをずっと覚えていて、読むのを楽しみにしていた。ページ数としては多くないけど、最後にひっくり返される面白さはさすが。ワトスンの振り回されっぷりも好き。
トリックでは「フランシス・カーファクス姫の失踪」が面白い。この話は、ワトスンが単独で調べている時のどや顔を想像するのも楽しかった。(その後の展開を予想するのも含めて…)
改めてワトスンは自分の好きなタイプのキャラクターだと認識できた巻。うまいこと騙されたり利用されたりしても、結局は「ホームズ君スゴい!」になるところなんか、愛されキャラだと思う(個人的に)。それでいて行動力があったり、きちんと常識人だったりするところが良いんだよなぁ。 -
1980年台が舞台の初期の事件では馬車・汽車・徒歩が移動手段だったが、「最後の挨拶」ではワトソンがフォード車を運転しており隔世の感がある。これは1914年8月2日の事件だそうなので、緋色の研究で二人が出会ってから20年以上経っている。何もかもみな懐かしい。引退後にホームズがサウスダウンズの農場で蜜蜂の研究をしていたのは意外。
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ブルースパディントン設計書はあまりにも有名。トリック内容と事件の発端になる、マイクロフトお兄さんが登場。ギリシア語通訳以来の描写でわワクワク。
その他、興味を引くのは、悪魔の足。せっかくのお休みが台無しになる怪事件。
フランシスカーファクス姫の失踪では、ワトスンさんが大活躍。ホームズからの指摘に耐えるワトスンの心持ちに同情。
この短編にはクロロホォルムや馬車が車になってたり、作品が書かれた時代の移り変わりが感じられる。 -
初読。このなかでは『ブルース・パティントン設計書』『瀕死の探偵』『最後の挨拶』あたりがすき。『悪魔の足』ではワトスンが言っていた「特権」という言葉が改めて妙に気になった。ワトスンの誇らしい気持ちがよく分かると同時に、なんとなく歪な印象もある気がした。
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晩年のホームズ作品ということで、今までのような派手さは息を潜めた印象。
落ち着いた雰囲気のホームズとは対照的に事件の内容はどれもパンチの効いたものばかりだった。
特に【最後の挨拶】は「いつホームズが出てくるの?」と思いながら絶妙な緊張感の中、物語が展開されていく。
ワクワクした一冊。 -
初めてのホームズ。そしておそらく最後のホームズ。
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うーん、やっぱりシャーロック・ホームズは良いっ。(というか多分、延原さんの訳含めて好き!)しかもこれは、ホームズ短編集の中でも好きな方だなぁ。今回特に好きなのは<ボール箱><瀕死の探偵><最後の挨拶>。最後の挨拶、なんか違和感…と思ったら、自動車での移動か!馬車じゃない!!これが時代の流れ…ふむ…。やっぱりホームズとワトスン君の二人が大好き。
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ウィステリア荘は、何か夢に出てきそうな雰囲気的な怖さを感じるが読み終わると、何か物悲しい。
ブルースパティントン設計書は、ホームズドラマで最近見たが、情景が浮かびいかにもイギリスといった感じの作品で好き。瀕死の探偵は実に小気味の良い小品である。
最後の挨拶は、ホームズ最後の作品として、その仕事の貢献度は大きいけれど、華々しくはない。