15のわけあり小説 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161326

感想・レビュー・書評

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  • こんなミステリーがすきなのですが、自分の知識ではよくわからない結末が多くて…。まあ、自分の都合でこの★の数、お許しください、著者さま。

  • 相変わらずウィットに富んだ言い回しにがさすがです。アーチャーっぽい作品でした。

  • 大学生の頃に『ケインとアベル』を読んで以来、単行本は完全読破しているアーチャー。その最新短編集。

    私が思うに、彼の短編小説は、落語を思わせる構造がある。

    短編だけではなく、あらゆる作品が、なんとなく落語的な感じがするのだか、特に短編になるとそれが際立つのだ。

    それはつまり、最後の一文に、“オチ”が凝縮されていて、あとからその一文を読むだけで、ニヤリとさせられるのである。

    今回の15篇の中で一番のお気に入り『メンバーズオンリー』しかり、『ブラインドデート』しかり。

    イギリス人ならではのウィットなのか、彼ならではのセンスなのか、私には解らないが、なんというか、とにかく理屈抜きで洒落ている。

    派手なエンターテイメント性はないけれど、どの作品も、クスッと笑わせ、なるほどと唸らせ、後味の良いものばかり。

    さすがに売れ続けているストーリーテラーって感じです。

  • ジェフリー・ディーバーだと勘違いして、図書館で予約。
    手に取ってから、アーチャーか!と気が付きました^^;
    ジェフリー・アーチャーは初読みです。
    どうして今まで読んでなかったのか不思議。

    何の前触れも無く作者の視点から提示されるエピソードの歯切れの良さが心地良く、
    スムーズに言葉が流れていかないところが趣深い。
    これはきっと翻訳の妙なんだろうなあと思う。
    ひとつひとつの話は他愛無いものだけど、
    文章の上手さに惹かれて最後まで面白く読んだ。
    長編はどうなんだろうな。

  • 悪女が多いなあ。

  • ひねりのきいた短編集。
    昔「ケインとアベル」とか「チェルシー・テラスへの道」とか読んだよなぁと、思いつつ20年位ぶりに読んだ。
    あれっ?(前はもっとおもしろかったのに・・・)って感じ。

  • 僕は最近引っ越した。
    比較的バルコニーの広いマンションに。

    今回休みの日にそこに椅子を2つもっていって、片方の椅子に足を乗っけて、ビール片手に涼しい風に吹かれながら この本を読んだ。
    非常に気持ちよかった。本もビールもぐいぐい進んだ。





    さて 僕は人をだますのが好きだ。
    だます という言い方が良くないな。 かつぐのが好きだ。

    上手にかついで 落とした瞬間は そりゃ楽しい。
    嫌みのない良質などっきりカメラを見てるときのような気分だ。

    そんな僕が初めてジェフリーアーチャーに出合ったのは
    “100万ドルを取り返せ”だ。
    はまらないわけがない。面白かった。

    コンゲーム系ははまってしまうのだ。
    映画のスティングとか はまるのだ。

    さて 以来 ジェフリーアーチャーは結構読んだ。

    正直彼の短編は物足りない。

    それでも 今回の本は2,3楽しめた。

    “遺書と意志があるところに”“外交手腕のない外交官”などなど結構楽しめた。
    コンゲームというか 読者をだます感じからいえば
    “ブラインドデート”がちょっと楽しめたかもしれない。
    読後感が「葉桜の季節に君を想うということ   歌野 晶午」
    と同じような感じだった。

  • 彼の短編はとにかくおもしろい。読めそうで読めないラストにいつもすごいと思わされる。今回も15本の短編すべてがさすがという感じ。時代も場所も違うけれどどこか彼らしさのある短編としていいものを読んだ気持ちになった。

  • ジェフリー・アーチャーの15のわけあり小説を読みました。ジェフリー・アーチャーらしいウィットの効いた短編集でした。それぞれの短編のトリックは面白く楽しみましたが、物語にあまり深みが感じられませんでした。以前読んで感動した12の意外な結末のユダヤ人神父の物語や、十二本の毒矢の学者夫婦の物語のように、読み終えた後に余韻が残るものがなかったのは残念です。ところで、ネットで調べてみたらこの2冊も絶版になっているんですね。気に入っている作家の小説は気が向いたときに手に入れておかないと、と思ったところです。

  • いつも通りのジェフリー・アーチャー。ファンなら読んで損はない。
    本書を読んで、そういえば著者には夫婦の愛や絆を描いたものが多いなと思った。多い、というのは数量的な意味でもあり、割合的な意味でもある。他の作家はこんなに書いていないのではないだろうか。
    もっともデータ的な裏づけは全然なく、「そんな気がする」というだけだ。
    コールガールスキャンダルなんかおこした著者ではあるが、夫婦の愛を信じている人に違いない。奥さんも報われるというものだ(奥さんがいるなら)。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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