チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102169322

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!最後が意外にあっさり。

  • 下巻中盤以降は、ちょいとご都合主義が過ぎるかな、という気もするのですが、にょっきり801展開が顔を出したので、まあいいか、みたいな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ちょいとご都合主義が過ぎるかな」
      それを言っちゃお終いヨ。。。
      ダニエル・エスピノーサ監督の「デンジャラス・ラン」って観てないのですが、面...
      「ちょいとご都合主義が過ぎるかな」
      それを言っちゃお終いヨ。。。
      ダニエル・エスピノーサ監督の「デンジャラス・ラン」って観てないのですが、面白いかな?(映画化される「チャイルド44」の監督)。
      2013/05/21
  • いつも寝しなに(ほぼ明け方に)読むので吐き気がしながらだましだまし読む、というね

    解決巻ですが
    うーーん、どうなんだろう
    スターリン体制下のソ連を舞台にしたのは面白かったと思うんだが
    児童連続殺人事件が、ミステリというほど謎が広がらなかったよね?ヒント→提示っていう形じゃなく、ネステロフさんがあっというまに答え持ってきたんですが
    しかもそこからの逃亡劇はちょっとあれだろ、レオ回復早すぎだし皆親切すぎるだろ(小説のテンポとしては正解かもしれないけど)
    列車で見逃してくれたのはまあいいにしても、村人が一人も通報しないで無事たどり着くとか ねーよ・・・と思う
    それから、レオとライーサの心の動きが全然書けてないんじゃないか?特にライーサ。ラスト付近になって愛を確かめられても、ライーサさんは上巻であんなに夫をバカにしてたわけで信じられない。
    ワシーリーとアンドレイはお兄ちゃんのこと好きすぎるよね。という以外に何を言えばいいんだ

    まあちょっと悶えたけど・・・ワシーリーは悪すぎて上巻から「こいつたぶんレオのこと好きなんだよ・・・たぶんな・・・」と思い込もうとしていたので当たって驚き
    ワシーリーにとってのレオは絶対手が届かない場所にいる、それゆえに憎らしくて羨ましい存在だったわけで
    自分なんかが壊そうとしても壊れてはいけなかったわけで
    複雑な感情だったんだな と思いました
    ライーサさんを見せしめで殺すことはできても、こいつはレオを撃てたんだかどうだか
    ていうかやっぱりアンドレイに割く部分少なすぎるだろ常識的に考えて
    あいつちょっとしか台詞喋ってないし台詞の九割くらいが「兄さん」だったよ
    こいつの行動論理がまったく理解できないし同調できないし、勿体無いなあと思う
    話としては先が気になってぐいぐい読ませるのに、その読みやすさが心理描写をほとんど一切排したものになってしまっているという

    最後レオが何だかんだで国民警察に戻るのもどうかと思いました^^
    殺人捜査だから人を弾圧したりしないんだよ生まれ変わったんだよ ってそりゃあ無理がねえか?
    まあ・・・面白かったといえば面白かったかな?暇つぶしには

  • 犯罪が起きてることすら認められないこの国で命がけで捜査を進めるレオの行動にどんどん惹かれていく下巻でした。レオを強く支えてくれる妻。そして助けてくれる上司や囚人、村人たち。いつ殺されてもおかしくない世界で2人を信じて行動をする登場人物たちも素晴らしかったです。
    そして後半につれて上巻とのストーリーが結び付いていく展開が面白く一気に読み進めてしまいました。
    個人的には地下室でのシーンがとても好きです。

  • 一気に最後まで行く
    それにしても、
    本当なんだろうけど
    一体これは・・・
    あまりにもひどい
    救いはあったけどね

  • 2023/06/29-07/06

  • 時代はスターリン体制下のソ連。
    主人公は国家保安省の捜査官。
    国家の威厳、治安、体制を守るため忠実に働いてきたエリートがとある事件をきっかけに同僚の計略にはまり地方の民警組織に追放される。
    その町で出会ったのは過去モスクワで彼が隠蔽に関わった少年殺人事件と類似した死体。

    理想国家のソ連では連続幼児虐殺犯など居るはずが無いとの観点である体制は連続殺人の事実を認めない。
    独自に捜査を始めるが、秘密裏に進めないと国家に反逆していると判断され自身は言うに及ばず家族の身も危険に・・・

    実際にあった事件をベースに作られた独自のストーリー。
    ソ連の圧政、恐怖政治の描写はかなり迫力があった。
    実際に暮らしていた人々の心情が本当にそうであったかは想像するしかないが・・・

    ストーリーが核心に行くまでかなりのページ数があり少々疲れます。
    核心に入ってからは少しはしょり過ぎの部分や緻密さに書ける展開もあり少々消化不良。

    全体的には面白かったのですが、あと一息・・・と言う感じです。

  • ソ連時代の陰湿な雰囲気が全体を包んでいる。サスペンスとしてもハラハラする。冒頭とラストがそう繋がるとは思っていなかった。

  • 面白かった。最後に全て繋がる感じが良い。続編も読みたい。

  • 最初は嫌な世界だなぁと眉間にしわを寄せながら、読むが、主人公が光落ち(闇落ちの反対語をこう言うようだ、しっくりこないけど)してからはスリルが上がり楽しく読めた。ソ連に対してのイメージも膨らむし、サスペンスモノ好きなひとにもおすすめの一冊。

    私も強く黄色が好きなので、途中に出てきた黄色が好きな発達障害者に親近感。

    昔のソ連の恐ろしいイメージが一層膨らむ
    ・モスクワの学校で生徒がどれだけ党に献身できるかを競う様
    ・隣人が告げ口し嘘でもプリズン

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著者プロフィール

1979年、ロンドン生れ。2001年、ケンブリッジ大学英文学科を首席で卒業。在学当時から映画・TVドラマの脚本を手がける。処女小説『チャイルド44』は刊行1年前から世界的注目を浴びたのち、2008年度CWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞をはじめ数々の賞を受ける。

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