- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103018742
感想・レビュー・書評
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たった7行のあらすじから、有川浩が完全オリジナル小説「ヒア・カムズ・ザ・サン」と、演劇集団キャラメルボックスの劇作家 成井豊の舞台から着想を受け創作した「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」を収録。
こういうお題を与えられて創作するのって、一から紡ぎ出すのに比べたら敷居が低いというか、自分にも書けそうな気がしてしまう(錯覚)。実際出版社のエントリーシートや筆記試験にはお題ありの短編創作課題があった。配点がどれくらいかは分からなかったけど・・・
相変わらず有川さんの作品は熱いです。
日和ることを弾劾するキャラクターは共通、自身のフィールドでもある作家と編集者の関係の描き方は有川さんと関わる編集者の皆さんにとっては耳が痛いんじゃないかしら。。
あらすじは下記の通り。
出版社で編集の仕事をしている古川真也。彼は幼い頃から、品物や場所に残された人間の記憶が見えるという特殊な能力を持っていた。ある日、真也は同僚のカオルと共に成田空港へ向かう。カオルの父が20年ぶりに帰国したのだ。彼はアメリカで脚本家として名声を得ているはずだったが、真也には全く違う景色が見えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Parallelねぇ
いろいろ面白いことやりよりますねぇ
きっと有川浩さんという人は止めどない好奇心の持ち主で自分の好奇心にとても素直でその好奇心の先へ疑いなく進める人なんだ
と思う
ぜんぜん違うかもしれないけどたくさんの有川浩作品を読んで自分はそう思いました
それでいいのだ
ヒア・カムズ・ザ・サン
もちろんビートルズの名曲だ
この物語はヒア・カムズ・ザ・サンの意訳ともいえる
楽曲ヒア・カムズ・ザ・サンを聞いてから読んだらまたちょっとこの物語に深みが加わる…かもね! -
愛情の表現方法には色々ありますが、それが相手の欲しい形と一致しない時もあり、そのせいですれ違ったり、離れたり…
誰かを大切に思い、愛するということを改めて見つめ直す事ができるお話です。
二つの物語が納められていて、ワタシは後の方のが、より好きです。 -
7行のあらすじから、2つの物語が生まれた、そうで
2つの作品がのってた。
有川さんらしく、期待を裏切らいない
好青年、真也くん、は共通だけど。
ダメダメなお父さんは、ダメダメすぎてツライ。
なので、好みは最初のだなぁ。
サクサク読めちゃう、2作品。
さらっと読むにはいいかな。 -
たった7行のあらすじから、有川浩さんがインスパイアされて書き上げた小説(ヒア・カムズ・ザ・サン)と、同じあらすじから成井豊さんが脚本を書いて上演した舞台から、有川さんがインスパイアされて書き上げた小説(ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel)の2編。なんか説明がまどろっこしくてごめんなさい。m(__)m
Parallelの方は舞台のノベライズではないとのこと。
編集者である真也は物に触れるとそれに残された人の記憶が読み取れてしまう能力がある、同僚のカオルとその父との長年離れていた故のギクシャクした関係など、登場人物や設定は重なるけれども、物語上での関わりは全くない。2編はパラレルワールドのようなものだと思えばよいと前書きにもある。
なんだか、出来上がるまでの過程が不思議な小説。
どちらの小説も、読み応えがありました。親の愛情とか色々。ざっくりですみません。でも面白かったです。 -
冒頭の7行のあらすじから生まれた物語だなんて……。
作家って生き物は不思議だ。
『パラレル』よりも前に書かれていた物語のほうが好み。
えー、帰国した父親は別人だったの?
と疑問に思わせて、実はいろいろな事情があったというドラマチックな展開がいいわ。嘘を吐いている父親よりは理解できそう。
物を触って、その品物に関係する人の気持ちがわかるというのは一見便利そうで実は楽しみのない人生かもしれない。
どうなんだろう?
とかあれこれ考えるのが楽しいのではないかしらん。
その楽しみを奪われるって…。
その能力を生かした人生にしていくしかないか。 -
たった7行のあらすじから、有川浩が小説を、劇団キャラメルボックスの成井豊が舞台のストーリーを書く、と言うちょっと変わったコンセプトで作られた作品。主人公の真也は触れたものから、過去が見えてしまうと言う特殊な能力を持つ編集者。恋人・カオルの父親がアメリカから戻ってくることになり…前半は有川浩のオリジナル。後半は有川浩が舞台から発想を得て、書いた作品。どちらも親子の絆を描いているが、前半の方が夢があって、私は好き。
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やっぱり有川さんの本は出先で読んではいけなかったな…。
情けなくても、いや情けない人だからこそ、敬意をこめて愛せるのだろうか。
家族ならなおさら…。
こんな風にお互いを思い遣り、尊重し、寄り添える家族になりたいな。
来年舞台になるみたいなので、観に行きたいと思います。
オリジナル?パラレル両方が一冊になっているギャップもよかったと思う。
それから視力が悪いせいか、太陽と大場を見間違えたところがあった。 -
図書館借り2冊め。ちょっと、モヤモヤするクライムサスペンス続いてたので、お口直し的な?
どうも舞台のノベライズに近いらしいのだけれど、舞台は全然知らなかったな。
本編と、ほぼ登場人物変わらないパラレルワールドなお話の2編。
どっちがどう、では無く単純にパラレルな方の春男さんがいいなw
と思ったよ。
あ、冒頭に出てくる作家先生のひとこと。
「猫を亡くした痛みが分からん人間とは仕事をしたくない」
に激しく同感。仕事どころか付き合えないわ!