- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103020325
感想・レビュー・書評
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こういう大人っぽい小学生沢山いるんだろうな。
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ざくざく読んでしまう
読後感が最悪
後味が悪い -
上手な文章。平坦だけど引き込むストーリー。もう一作読んでみたいと思わせる作品でした。
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読み終わったときの後味のわるさといったら!
だめだ、気持ち悪くなった。
だんだんと膨らむ朔の感情がじぶんに
入り込んできて。
”誰でもいいから愛されたいっていう顔で、大人みたいな口をきいて、可愛がられたいときには無防備に近づいてきて・・・”
ここだけは、佐倉が理解できる。 -
嫌な気持ちで終わる。
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静かに迫ってくる孤独と幼いながらに芽生える性。
新感覚かつ今までにない表現が印象に残り、すらすら読める。
装丁も本書の内容にぴったり。
これからは島本さんの作品も読もう。 -
2007年の作品だけど、読んだことなかったのでまた島本理生さん。
帯を読んだときにこれが父親の暴力だったら嫌だなと思ったんだけど
そうではなくてほっとしたと同時に、そっちの暴力の方かと違う意味で落胆。
本当に島本さんの本の中に出てくる男はしょうもない男ばっかり。
思春期のときに起こった出来事って、そこで世界が一変しちゃうもの。
昨日までみんなと同じものを見ていたようなのに
そのある出来事によって、自分の見ている世界とみんなの見ている世界が
まったく違うものに思えてしまうことがある。
それをあんな形で経験しなければならなかった少女が気の毒で仕方ない。
子供たちを守るべき存在の大人たち自体が子供なのだ。
そんな中で生きていく子供たちは自分で自分を守る術をつけていくしかない。 -
重い。なんかもう、重い。主人公の朔が経験してしまうことがあまりにもきつい。表現は抑えられていた(というか朔がしゃべるようなことだから生々しい単語は出ちゃならんけど)けど、その分歳がはっきり強調させられてる気がする。
佐倉のやったことは最悪だけど、佐倉が朔にいった言葉はわからなくもないと思う。そういう弱さを持ってそのまま生きてきたんだ、佐倉は。その弱さを朔に対してさらけ出してしまう。佐倉は卑怯である。それははっきりと思った。けれど、なんか煮え切らない。なんかわかるんだよなあ、佐倉のいいたいこと。引かれるとは思うけれど。
最後に朔はある決意を佐倉に放つのだけど、田島くんに見てもらうってのはひとりじゃこわいってのもあったんだろうな。なにも知らない田島くんだからこそ、見ていてもらいたかったのかもしれない。
(187P)