- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103020325
感想・レビュー・書評
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島本理生の作品やっぱり好きだなぁ、と改めて実感させられた
リトルバイリトルを学生時代に読みそれからずっと彼女の作品を読んでいますが
彼女の作品は自分自身なのではないか
鏡のようなもので
過去をまとめるようなものなのではないか
そう思わせられる作品が多い
もし島本理生さん自身の虚構的自伝だったらと考えてしまうような作風
それが事実なら佐倉さんに復讐ができて良かったと心から思う
彼女の作品は淡々としてる中の奥底があまりにも深すぎて苦しくてふいに涙がでてしまう
わたしは好きです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
忘れていたけれど子供の頃も嫌なことはあった。教室の感じや公園の感じや…
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途中までほんわかしてたのに、佐倉さんのせいで具合が悪くなった。あーやだ。
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またしてもハードカバー買い。
正直こんかいは文庫化待っても良かった。
題名の意味がちゃんと伏線になっているのは、
上手だなあと思うし、
この人の世界のリアルさは、
きっと本物だと思う。
暗い気持ちになるので深夜の一気読みはオススメしません。
後悔はしてません。 -
油断して読んではいけない。これは復讐の物語である。
著者の島本理生さんは83年の生まれというから、24歳の女性だ。
男の、しかもオジサンには、絶対に体で共感することができない思春期の瑞々しい感性を描いて、今右に出るものが居ない作家であろう。
初めて訪れた女である証。異性同性を問わず強いものへの憧れ、大人の女、大人の男の人への畏れ。父親との紐帯。12歳の主人公が感じる体の芯から搾りでるような感情を、この著者ならではの表現で見事に活写している。
だが、「幼くて穢れがない」だとか、「小さくてかわいい」とか大人の眼から油断して見下していると、手痛いしっぺ返しを食らう。『リトル・バイ・リトル』のときもそうであったが、主人公の少女は確かに幼くて、純粋で、可愛い。そして、強さに憧れながらも弱いものをトコトン慈しむ。絶対に人を傷つけることなどしない。
そんな、優しすぎる主人公が唯一とり得た復讐の手段とは、なんと「物語を書くこと」であったのだ。
主人公の朔は、そうやって大人の穢れと裏切りに決然と復讐する。
著者はまた、そうして大人の地位に安住する読者を慄然とさせ、やがて感動させる。
『あなたの呼吸が止まるまで』というタイトルも、「いつかあなたとの話をかきます。たとえ何十年後でも」というコピーも、ともに考え抜かれ工夫しつくされている。見事に我々を欺いてくれる。
月並みな表現だが、なにか大きな賞でも獲りかねない渾身の作品である。
次回のBSNHK『週刊ブックレビュー』でも紹介される予定だ。書評ゲストの方々や司会の児玉さん、中江さんがどうコメントされるかが楽しみだ。 -
何度目かの再読。
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すごい速さで読了。
登場人物の誰にも感情移入できなかったからだと思いますが、淡々と済んでしまった感じがしました。
孤独とか寂しさって、結局誰かに頼ってしまってはいけなくて、ちゃんと自分で歯ぁくいしばって乗り越えていかなくちゃ行けないんだよね
それを12歳にさせるのは酷だけど。
なんだかストーリーの割にはスピーディーにお話が進んでしまったなーと感じてしまいました。