村上さんのところ

著者 :
  • 新潮社
4.02
  • (147)
  • (182)
  • (111)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 1822
感想 : 216
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534310

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私は、ハルキストでも村上主義者でもありませんが、好感を持てました。えらそうな言い方ですね。反省。村上さんの著作を読みたくなりました。

  • (自分用メモ)
    図書館で借りて、返却期限が来てしまったので返却。
    その後文庫版を自分で購入。
    フレーズの記録に載せるページがズレてきてしまうので、ソフトカバー版は読了とし、残りは文庫版のほうに記録する。✒︎

    _______
    真面目な回答も、ちょっと煙に巻いたような回答も、おふざけの入った回答も、サラッと「そんなの大丈夫」と言ってくれるような回答も、全部読みやすく楽しく読みました。

    いまの自分に刺さったもの↓

    077 これが本当に自分の望んだ人生なのか
    (29歳男、仕事もあるし結婚もしたけど自分の人生これでいいのかな?)
    098 さて、かばんに何を入れようか
    (17歳男、人生なんかガラクタですよね)
    146 愛を誓っても大丈夫ですか?
    (28歳女、数日後に結婚式を控えているが、愛を誓うって壮大すぎて。守れるか不安)

    すごく笑顔になったのは↓
    121 朝から「やっきり」しています
    (45歳女、旦那が朝起きたら下半身丸出しor全裸になっている!)

  • 村上さんの言葉はユーモアがあって温かくて、だけど時には厳しくもあったり。どんな悩みにも村上さんらしい回答で、楽しく読ませてもらいました。

  • 規則正しい生活をしていれば物事は良くなっていく。

  • アストゥリアス皇太子賞文学部門 村上春樹受賞
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99779398

  • 質問者を傷つけない誠実な言葉の選びと、距離感が心地いい。

  • 17日間に寄せられた3万7465通のメール全てに村上春樹さんが目を通し、その中から選んだ3716通に対して返事のメールを書いたそうなのですが、そこから選ばれた473通のやりとりが収録された本。ちなみに、紙で言うと9804ページ(笑)になるらしい、3716通全てが収録されたコンプリート版もあるようです☆

    「アンダーグラウンド」や「約束された場所で」はすごく良かったし、河合隼雄さんとの対談もすごく面白かったけど、この本を読んで初めて村上春樹さんという個人を好きになりました♪「ノルウェイの森」は正直受け付けなかったけど今読んだらまた違った感じ方が出来る気もするし再読してみたい気もするけど、まずはやっぱり「ねじまき鳥クロニクル」もしくは「辺境・近境」あたりを読んでみたい☆

    何と言うか、言葉選びのセンスがとにかく秀逸!ユーモアがあってクスリと笑える箇所もたくさんありましたし、違う言い方をされたら釈然としないような内容でも不思議と自然に腑に落ちる感じ。声が大きく威圧感があるみたいなので意図せず自分の主張が通ってしまいがちなのですが、そういうのではなく、人に共感力を与える話が出来る人になりたい♪

  • 村上 answers シリーズの最後に読んだ一冊
    水丸さんのイラストじゃなくなったのが少し寂しく、イラストの感じや全体的なデザインが影響してか、なんとなく内容も丸い感じものが多かったような印象だった

    村上春樹はエピソードや小説のパーツになるものを記憶の抽斗的なものに入れて、書く時に出し入れする ということを言っていて、なるほどそういうものなのかと思っていたことがあったけれど、自分の場合そんな抽斗はついてないのだから読みながらちゃんとメモ取っていこう.... と読み終えて思ったりした

    人生のあらゆる成り行きに耐えるためのタフネス、30までに培いたい

  • 電子書籍のコンプリート版を発売日に購入し、暇があったらコツコツと読み続けて、はや5年半の月日が流れましたが、とうとうついに今日読み終えました!マラソンというかスパルタスロンですね。刊行された2015年はヤクルトが優勝した年だからずいぶん昔ですね。

    前回の「少年カフカ」は読了まで7年かかったので、少し早かったけど、今回も大変でした。

  • 村上春樹氏が、ネットで募った読者の質問への回答をまとめたもの。

    ヤクルトや猫ネタなどお約束の脱力系から、すごくシリアスなものまで質問は様々。それに対する回答に、春樹氏の深い洞察が伺えてとても面白ろかった。

    「他人を不快な思いにさせてしまうので、人間関係がストレス」といった内容の質問に、1.自分のやりたいことに意識を集中し、2.他人のことはほおっておく、のが自分のスタンスと回答されていて、なるほどと思いました。自分もこれと同じ悩みを抱えていたので、救われる思いがしました。

    愚痴や言い訳や人の悪口ばかり言っている人は好きじゃなくて、「プロとはただ黙って耐えるもの」という姿勢にも頭が下がります。ストイックな方です。

    つらい出来事から立ち直れない方に対して、「物事には必ず二面性があり、いい面と悪い面は表裏一体だ」といった回答にも目を開かされる思いがしました。

    また、モノクロ映画のオススメの質問に対しては、豊田四郎監督の『夫婦善哉』、『猫と庄造と二人のをんな』、『濹東綺譚』を上げていて、どれも知らない作品なので
    是非観てみてみたい。

    軽い気持ちで手に取りましたが、世の中の人達もみんな自分と同じように悩みを抱えながらも懸命に生きているんだな、と思うと元気が出ました。春樹氏のストイックさと深い洞察に、あらためて尊敬の気持ちを深くした次第です。

    これからもお体に気を付けて、執筆活動に邁進して頂きたいです。

全216件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×