血も涙もある

著者 :
  • 新潮社
3.23
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本棚登録 : 970
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103668176

感想・レビュー・書評

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  • 山田詠美は苦手だ。
    やっぱりイラッとさせられるんだが、結構楽しめたし今回は最後まで読めた。

    埋もれているようで実はそうでもない。
    そういう人たちは実は結構身近に居る。
    読みながら、近くの誰かを思い浮かべたりして楽しんでいる自分も、なかなか下世話だ。

    終わり方には驚いたが、伏線しっかり回収していてさすが。

  • グダグダうるせえ一人称視点の作品。
    小説で「!?」を乱発すんな、と言いたい。

  • 楽しく読めました
    大人がそれぞれ思いのままに振る舞ってそれぞれしあわせになれるっていいな

  • 2021 8/14

  • テンポがよく、グイグイと引き込まれた。軽妙なおかしみが垣間見えるモモ、喜久江、キタローの独白。著者らしき作家がチラッと出たり、まさかの喜久江の反逆か?という驚きもあり、楽しめました。

  • 少なくとも内容的な人生を送ってきた人や送ってる人が居るんだろうな…
    最後の章では三井さんが語る所では、ほんの少しだけ頷ける場面がありました。

  • あーーー山田詠美節!って思いながら読んでた。
    もう最初っからフルスロットルで山田詠美。
    そういうところが好きだったな、と思い出すような。

    倫理とは、とか思うようなこともあるけど、そういう話じゃないもんな。
    倫理や人道みたいなこと考えると全然駄目な話で、そういったところを加味しなくていいのが小説の面白さなんだなー
    そして山田詠美はそこをジメジメした怖さじゃなくて、カラッとした明るさで書ききってしまえる作家なんだと思う。

  • 山田詠美さんの本は、たしか2冊目。タイトルに相応しい内容。

  • 情事のメタファーとして料理を使っているのが新鮮で面白かった。過去に体験した恋愛によく似ていて、夫婦間の葛藤には共感し愛人の描写は相手の心情を推測する手掛かりになった。良書。

  • 愛のある料理が大人気の料理研究家、料理研究家に生活の大部分の面倒を見てもらっている十歳年下のイラストレーターの夫、その夫と道ならぬ恋に落ちる料理研究家のアシスタント、という三角関係が、それぞれの視点で交互に語られる。

    よくある形式の物語だけれど、山田詠美流に味付けされていて、軽妙。非常に身勝手な言い分も、この作者によって語られると、まあ、そういう考えもあるかもね、という印象になるから不思議だ。

    一年以上に渡る不安定な関係を語り手をぐるぐると変えながら語られた結末は、え、こういう落としどころに、という落ち方をする。どうだろう、これ、この人たち、一年後も幸せかなあ、と思いつつ本を閉じた。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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