愛に乱暴

著者 : 吉田修一

• 新潮社 (2013年5月22日発売)

感想・レビュー・書評

[morimiiさんの感想 · 2017年1月9日]

狂いたくても狂えない狂おしさ。愛されよう、認められようともがく主人公が、夫の浮気を皮切りに、何をしても報われなくなっていく様が切ない。時には足枷的になってしまう母性本能の罠が、痛々しく身に染みる。

[MiEEさんの感想 · 2016年12月2日]

最初の方は桃子と不倫相手の奈央の２人がそれぞれ日記を書いているのかと思って読んでいたのですが、途中で桃子の日記に葉月と書かれていたところで 全て桃子の日記なのかと気づきました(^^;)

ストーリーは面白かったのですが、結局何がしたかったのかな？
ただ《ありがとう》って大事やなって感じました。

[southyorkshireさんの感想 · 2016年10月29日]

二度あることは

[fumiさんの感想 · 2016年6月24日]

結婚生活長く続けて、好きじゃなかったとはどういう事でしょうか。
楽しくないと思いながら何年も経って、不倫して、サヨナラって。
今までの生活はずっと嘘ついてたのね。

楽しいばかりが結婚生活じゃない、
楽しいことが何もなくても、話をするだけで良いのが家族なのでは？

嫌になったら関係を修復しようともせず、別の女を求めて、こんな男地獄に落ちろ！

不倫男の生態がよく分かりました。

嫌な事もそのまま見ぬふりせず、
家族はよく話をしないとね。

[asaiさんの感想 · 2016年6月17日]

2人の女性、それぞれの立場から見た日記だと思っていたらまさかまさか。
苦しかったー。
そりゃ発狂したくなるよ。
桃子さん、幸せになれるといいなぁ。

[mocaさんの感想 · 2016年4月12日]

２人の主人公がいるのかと思いきや…
不倫する方、される方どちらの立場も描かれていて、最後はどんでん返し。ちょっと怖い。。

[ヒデさんさんの感想 · 2016年2月6日]

話は簡単で吉田修一らしく、丁寧に書かれている。ただ時系列に仕掛けを作って読者に意外な混乱を作っている。ただこの仕掛けはこの話にどれだけ必要なものかあるいは意味があるものかがわからない。

[はやぶささんの感想 · 2016年1月22日]

人は一人では生きていけない。
誰かと一緒に居続けるには理由が必要。
それは血の繋がり。
男女が一緒に居続けるためには、子どもという理由が必要なのかもしれない。

[accoさんの感想 · 2016年1月8日]

すごく好き。
おもしろかったー。
あ、そういうことか、と気づかせてからも、しっかりおもしろい。
うまいな。

ずっと苦しいけど、さいごホッと力が抜けた。

[うえだちゃん。さんの感想 · 2015年12月23日]

旦那に愛人がいて子供が出来て別れてくれと言われてどんどん追い込まれていく妻の話だった。恐ろしい話（笑）なんて話なんだ…（笑）読むの止められなくて朝になってしまった！

著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。