- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104669035
感想・レビュー・書評
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すんなり読んだ。
あっという間に、落ちていった。
最初は、ほんわかバカ恋愛ものかと思ったら、
あれよあれよと言う間に落ちていったので、驚いた。
私はお酒飲めないので、まったくわからないけど、
飲んじゃった時、あっっ!!と言ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きな作家さん。
いやしかし、これほどまでの「ばかもの」とは。
しょうもなくダメダメだけど、けっこういとおしいですよ。
うまくいかなくても滑稽でも、その場から人は生きる。 -
小説「ばかもの」を読了。
絲山秋子の小説を読むのはこれが2冊目。
最初に読んだのは芥川賞を受賞した「沖で待つ」。
それを読んだときは、あまり印象に残らなかったが、「ばかもの」は面白くて、一気に読んでしまった。
とくに主人公がアル中になり、そこから抜け出すまでが、圧倒的な面白さ。
なるほどアル中の人間の心理とはこういったものなのか、と納得させられる描写が延々と続き、とてもスリリング。
そしてラストの着地の仕方にも納得。
ただ悲惨なだけの話で終わらないのが、うまさというものだろう。
最後に呟く「ばかもの」にこめられた万感の思いに、思わず胸が熱くなってしまった。 -
堕落だよ。ひと言で蹴飛ばしてしまえば。関係ない世界の人たち。
ならばどうしてこんなに心乱されるのか。
だって関係ないことない。ヒデは私。
這い上がりたいのにどんどんぬかるみに足を浸してく。
陸にあがればいいことなんて誰だって知ってる。
でもゆらつく足をすくい上げて、一緒に泥だらけになって「ばーか」って笑ってくれるのは額子だけだ。 -
気ままな大学生と、強気な年上の女。かつての無邪気な恋人たちは、気づけばそれぞれに、取り返しのつかない喪失の中にいた。すべてを失い、行き場をなくした二人が見つけた、ふるえるような愛。生きること、愛することの、激しい痛み。そして官能的なまでの喜び―。絶望の果てに響く、愛しい愚か者たちの声を鮮烈に描き出す、待望の恋愛長篇。
自分にとっての芯とは?を考えさせられる作品。仕事の人もいれば家族という人もいる。昔なのか、今なのか?これからなのか?人それぞれ。気付いたときにその中にいればHappyだし、その中でなくても何かの形で取り返せれば...Happyです。 -
恋愛ものは苦手だが、なんとか読めた。
アルコール依存症の話。
本人に自覚がなくても、まわりの人が認めていたら素直に病院に行くべきと再認識した。
最後には額子はずいぶんまるくなったなーと思った。 -
どこまでも、堕落。
なにやらよくわからなかった。 -
終わりのほうにある、二人でご飯を食べるシーンになったら、ふわっと雰囲気があたたかくなったのがすごいな、と思いました。それまではどーしようもない感じだったのに。そしてあたたかさを残して終わっていく。心に残る本です。一番始めのほうは、喫茶店で読んでいたら周りが気になってドキドキしてしまいました。
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うーーーん。
さらりと読んでしまった。
最初は内容がヘビーに感じ、どんどん苦しくなって、、、、、
でも、何だろなーこの悲しい感じ。
自分の気持ちと反対なことが起こってしまう世の中。
自分が地球に逆らってる気がして消えてしまいたくなってしまう。
些細な何かを得ることによって、毎日がんばれたりする。
不思議な本でした。
ルリーユールゆみちゃんオススメの本でした。 -
群像2009年1月号書評より