ばかもの

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 670
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104669035

感想・レビュー・書評

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  • 駄目男がバイト先で出会った年上の女性に夢中になったが振られ、その後就職したあと酒びたりになり色々なものを失ったあと、また年上の女性と再会する話。
    普通に面白いと言えば面白いけど、主人公の駄目っぷりがいやで、そんなに入り込めず…。
    読みやすいし、駄目男が転落していく心情は理解できた。軽く読めるから、他の本も読もうかなと思う。

  • 新しい感覚

  • 主人公が転落していく様にには、気持ちが引きづられて辛かった。『ばかもの』とは大切な人に贈る愛の言葉なのです。

  • 軽い文体なのにアルコール依存症になっていく切迫感は怖さを感じた。出だしの性的描写はさすがに引いたし、必要か?と疑問。額子との関係もすっきり感はなかったし、ネユキの事も気になる。それでも最後はやっと幸せの香りが少ししたし、読んで良かったとは思う。「痛快とはこういうことか」という所が良かった。

  • どきっとするような事件もあるけれど、主人公の女性のたくましさがすばらしい。著者の人物描写は相変わらず秀逸。純愛小説です。

  • あっという間に読み終わった。
    話のテンポが早過ぎてついていけなかったぞ。

  • これはヒデの転落の描写につきる とんでもないリアリティでしかもちょっと恍惚としてしまうほどの転落ぶり。糸山さんは落ちていくものと、底辺での再生を描かせたら右に出るものはいない。

  • 映画がよかったので原作も読んでみた。久しぶりに心揺さぶられる「いい話」に出会ったなという感じ。ヒデが堕ちていく過程は現代版『人間失格』のようだし、ヒデが抱える葛藤も、30歳近いのに人生の意義が見出せない自分にはよくわかる。わかりすぎて、泣きたくなった。

    あと、よく出てくる群馬の方言がリアル。実際は若い人はあまり方言ないんだけど、祖母とかが話す言葉にそっくり。「ばかべーゆってんじゃねーよ」「~さね」「~なん?」とか。額子のキャラも「群馬の女」なんだそうだが、あんな激しい人ばかりではないぞ実際は。

  • 強気な女と、きままな大学生の関係はある日突然失われる。学生は社会人になるも、やがて社会から転がり落ちてゆく。
    再会した2人の愛とは。

    うーん『沖で待つ』の方が好き。

  • 久しぶりの絲山さん。この本は一番かもしれない。ヒデと額子の再会、二人の気持ちのほぐれかた、淡々と媚びずにまっすぐ書いているところなど。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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