百年の品格 クラシックホテルの歩き方

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 117
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104692033

作品紹介・あらすじ

箱根、軽井沢、日光、奈良-わずか数持間の旅先で見つけた、優雅で心和む一日。回転扉の向こうにひろがる「ほんもの」の秘密。百年ホテルで生まれ育った著者が教える、難しくないドレスコード、洗練された振る舞いの基本マナー案内付き。

感想・レビュー・書評

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  • 著者作品は『クラシックホテルが語る昭和史』を読んでいる。
    それとカブる部分もあるが、こちらは歴史を紐解きつつも、実際に利用するときの、ちょっとしたエスプリにもなるようなネタを、富士屋ホテル、金谷ホテル、万平ホテル、奈良ホテルについて語っている。

    それがホテル毎でなく、テーマ毎(味、泊まる等など)で、ガイドブックとするにはやや読みにくいが、クラシックホテルに漂う余裕のようなものを味わいながら読むには良い。

    事前の情報収集に。

  • 今年のGWは旅行しないので妄想旅行です。
    こんな素敵なホテル知らなかった。
    いつかは貴婦人になったつもりで利用してみたいものです。

  • 歴史あるホテルに出掛けてみたくなりました

  • 階段も廊下も鍵も客室もレストランも、すべてが美しくていいよなあクラシックホテル。
    外食にはあまり興味がないので、食事部分にはそこまで引かれなかった。
    ホテルもどこも、食事の量をもっと減らして、ヘルシーにしたものも選べるようになってほしいな。
    その点でも、奈良ホテルは朝食の茶粥がやさしそうで気になったし、立地も最高だし、ホテル自体は言わずもがなということで、すごく好み。泊まってみたいな〜。

  • 図書館で何気なく手に取りました。

    自分には縁がないと思っていたクラシックホテル。
    ですが、読み終えた今、いつか必ず訪れようという新たな目標になりました。
    いつかの日までに、クラシックホテルに相応しい女性となれるよう。。

  • 創業から100年以上経つ日本有数のクラシックホテル、富士屋ホテル、日光金谷ホテル、万平ホテル、奈良ホテル、の四つのホテルについて紹介した一冊だ。
    著者自身が富士屋ホテルの創業者の曾孫、ということもあってか、富士屋ホテルと金谷ホテルについての記載が多い。

    単純なホテルの比較ではなく、幼少期からクラシックホテルに馴染み暮らした女性の視点から描かれているのが興味深い。
    かつては厳格にあったドレスコード、昼と夜ではドレスアップの種類が違うこと、等、いわゆる上流階級のルールや思い出について書かれているのが面白い。

    人によっては鼻につきかねない「セレブリティ」の話も、自身や母親の経験としてさらりと披露されると、ああ日本にもそういう時代があったんだな、と単純に感心する。
    一億総中流社会の前の時代。現代のように、富めることがえげつなく語られなかった時代のお話。

    四つのホテルは、高級ではあるけれど、たとえば都内の外資系のラグジュアリーホテルに宿泊することを考えれば、一般人でも手の届かない贅沢ではない。
    その百年の空気の名残を感じに訪れてみたくなる。

  • 20151121読了
    2011年出版。明治からの歴史をもつクラシックホテルを紹介する本。冨士屋ホテル(箱根)、日光金谷ホテル(日光)、万平ホテル(軽井沢)、奈良ホテル(奈良)の4つ。外観や内装はもちろん、食事の写真がたくさんで見ていて楽しい。ふるまいの基本も巻末に添えられている。

  • エッセイとしても写真集としても楽しめるけれど、古き良き文化を学ぶ、マナー本としての側面もある。ゆっくり読んで、歴史に思いを馳せたい本。

  • 死ぬ前に一度はこういうクラシックなホテルに泊まってみたい。日本にも素敵なホテルがたくさんあるようだ。生きる目標にしよう。

  • 図書館より。

    レトロでクラシカルで、エレガントな写真が綺麗。
    建物の魅力をひきだしているように見えた。
    来年の夏までに、お金をためて、万平ホテルに最期の乙女旅行をしたい。
    (おんなのこの一人旅、きっとこの先何回もできるわけではないから)

    1冊の本で、4つのクラシカルホテルを紹介しているのだが、
    なぜかホテルごとではなく料理などの項目ごとにまとめてあるため、
    どのホテルではどうなっているのか、ひとめで把握しにくい構造になっている。
    また、著者が冨士屋ホテルの関係者だからか、身内目線で書かれすぎているような気がする。それはそれで貴重な目線なんだけれども、どうも読み手であるわたし(ホテルに無関係の人間)の目線と、かさなりにくいところが多く、読んでいてもこちらが知りたい情報はあまり得られなかった。
    写真も、きれいなのだけれど、あまり沢山挿入されていない。

    泊まりにいく人間として知りたいことなら、ちょっとしゃれたデザインの旅行本の方がもっと手際よく描かれているかもしれない。
    レトロなホテルの詳細についてまとめている本、なんてニッチすぎるから、あまりないかもしれないが。

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著者プロフィール

1962年神奈川県箱根町生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒。旅とホテルを主なテーマにノンフィクション、紀行、エッセイ、評論など幅広い分野で執筆している。2012年『ユージン・スミス 水俣に捧げた写真家の100日』で小学館ノンフィクション大賞受賞。著書に『箱根富士屋ホテル物語』(小学館文庫)『帝国ホテル・ライト館の謎』(集英社新書)『百年に品格 クラッシックホテルの歩き方』(新潮社)など多数。富士屋ホテル創業者・山口仙之助は曾祖父にあたる。

「2019年 『考える旅人 世界のホテルをめぐって』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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