- Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104711055
感想・レビュー・書評
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途中、「怖いお話なのかも?」と思ったけれど、最後まで読んだら温かいお話でした。ただ、それぞれの登場人物が抱えていた闇が深いだけに、「不思議系のお話だった」で済まされない読後感がありますが。
『金色の豚』の、
生きているだけで、上出来なのだ。
生まれて来ただけで、勝ったも同然なのだ。
という言葉が好き。強く生きていきたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日読んだ風のベーコンが読みやすかったので、気軽に手に取ったら、こちらは、ちょっと複雑。わざと時間を曖昧にして、混乱させている。もう一度、読み直して、関係図と、年表を書きたい気分。
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順応性高ぇな
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不思議な古道具屋を舞台とした連作短編集。
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201701
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SFというかファンタジーというか。
奇妙な古道具屋で買う気もなかったのに物を買ってしまった人々が、その品物を中心として人生の転機を迎える話。
中心にして。
その品物のせいなのかといえば、そうとも言えるし言えない。
そしてそのおかしなものを買った人々は、それに執着したり忌避したり、あるいは古道具屋の正体を暴こうとしたり。
作中には時間の流れがあります。
阪神淡路大震災、東日本大地震、携帯電話、スマートフォン。
そして、話の全てが集約しているシーン、あれ、本当にその刻なのかなって思ったりも。
面白かったです。 -
さかさまの絵本、底のないポケット、持てないバケツ。
その古道具屋は、人生の岐路に立った時に現れ、
飼い主は品物に人生を支配されていく。 -
やがて買い主は、店主が選んだ品物に、人生を支配されていく――。その店は、人生の岐路に立った時に現れる。さかさまの絵本、底のないポケットがついたエプロン、持てないバケツ……。古道具屋は、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて客に売りつけ、翻弄する。不可思議な店主の望みとは何なのか。未来は拓かれるのか? 買い主達がその店に集結する時、裁きは下され、約束が産まれる。
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不思議な店主のいる古道具屋で買い物をした後に不思議なことが起こる短編集。それぞれの短編が繋がっており、大きな物語になるところもよい。不気味だけど日常を丁寧に描いていて読むのをやめられなくなった。
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著者、初読みでした。
おもしろくないなんてことは無いのだけど、むしろテーマ的には好きなほうなはずなんだけど、なんだかスッキリしなかったなあ。相性の良くない作品だったかな。別作品も読んでみようっと。