アミダサマ

  • 新潮社
2.70
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本棚登録 : 412
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104734023

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて。
    うーん…謎。何が書きたかったんだろう?
    お母さんの変貌ぶりがびっくり。
    この作家好きだったんだけど、最新作になるほどダメになる感じ。
    お坊さんの存在感がイマイチ薄かった気がする。

  • 怖い。久し振りにぞくぞくきた。

  • 終始不気味な空気が漂う作品。

    いつまでも覚めることのない、不快で嫌な夢を見ているような印象。
    曖昧で不可解な部分も多々あるものの、この異様な世界観にすっかり引きずられてしまった。

    徐々に狂っていく千賀子が恐ろしい。

  • 時間の無駄だった。

  • こういう作品って感想が書き難いんですよね...。
    書き難いって事はあんまり良く分かってないって
    ことなんですけどね...。
    前半と後半...つまりは肝心な部分が
    良く分からなかったんス。ミハルという少女が
    何者でどんな役割だったのか...ちとピンと来ず。
    バカで...すんません。

    中盤のジワジワと粘着質に恐怖を煽る精神的に
    凹む描写と、恐怖感はこの方ならではの流石の
    怖さ...というか嫌悪感。イヤー...メゲそうになりました。
    このあたりが真骨頂すね。黒くて、イヤな気分に
    させたら今んトコ自分の中ではNo.1です。

  • なんと表現すればいいのか、とにかく不思議な感じのホラー。いや、そもそもこれを「ホラー」というジャンルでくくっちゃっていいのかなあ。ホラー的な面はあるけれど。「不思議」という言葉だけが、一番似合うのかも。
    やや宗教的な部分があるけれど、とっつきにくさはさほどではありません。個々のキャラクターもなんとも不思議で魅力的だし。そもそも、この「アミダサマ」というタイトル自体も、不思議なんだよなあ。
    きっと誰もが避けたいと思うこと、だけどそれを捻じ曲げてしまうのは、自然の摂理に逆らうこと。当然のように分かっているはずだけれど、これはやはりつらいことですね。結末が分かっていたとしても、彼女の存在は邪悪とは程遠く。だからこそ、切ないです。

  • ホラー小説としてはけっこう面白かったんですけど、いろんな伏線がそのまま放置されてのラストはちょっと納得できない。「ミミ」とか「コエ」とか、設定としてはすごく好きな部類なだけにすごく残念でした。

  • 廃車置場の冷蔵庫に捨てられていた幼女ミハル。
    ミハルの持つ不思議な力が徐々に周囲を狂わせて行く・・・・
    導入はなかなか面白かったんだけど、読み終わるとなんか中途半端な感じ。
    いろんな複線(?)が置き去りにされたまま終わっちゃったみたいな。悠斗との絡みが少なかったのも不自然に感じる。
    ラストもねー、う~ん・・・・「あ~あやっちゃったか」みたいな(笑)

  • これは仏教云々ではなくイタイほどの『愛』の話ではないですか!

  • 胸騒ぎがするホラーです。

    男は、何かの声に導かれ、山中の廃材置き場へたどり着いた。

    そこで見つけた古い冷蔵庫の中に、何かがいる気配・・・

    同じように、声に呼ばれてそこを探し当て、たたずんでいたのはお寺の住職。

    胸騒ぎがしつつも、2人はその扉を開けずにはいられなかった・・・

    そして、そこには、素裸の幼い女の子・ミハルがぐったりと収まっていた・・・

    お寺で育てられることになったミハルだったが、

    飼い猫の死や、住職の母の異常な行動とともに、

    集落にも異変が・・・!


    ミハルが、怖い・・・

    可愛いがゆえに、何も悪さをしないがゆえに怖い・・・

    ざわざわと、何かが心を揺らす・・・

    次のページをめくるのが怖い・・・



    この不穏な空気が、ホラー好きにはたまらない面白さ でしたが、

    ミハルはいったい何だったのか?ちょっとすっきりしない感も・・・

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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