終わりの感覚 (Shinchosha CREST BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105900991

感想・レビュー・書評

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  • またここにも、大人になりきれない男の甘ったれ小説が。
    いつまでもノスタルジックに浸っていたい万年少年に、男性は自己を投影したがるのかしら。

    「あなたはほんとにわかってない」といわれつづけ、
    でもわかってないんだからわかるはずはない、それでも生きてかなきゃいけないんだよ、ね、そうだよね?
    という内容。

  • 評価の星数は駄作だったという意味ではなく、完全に自分の好みではなかったという意味

  • イギリスらしく、回りくどくて要らない情報/描写が多過ぎる。「日の名残り」を思い出したが、「日の名残り」ほどの美しさやカタルシスは感じず・・・後味の悪い真実が要因かもしれないけど

  • 結論がよく分からず??
    イギリス版「こころ」といった感じ。
    元妻をもっと大事にした方がいいんじゃない?
    全く共感できません。

  • 老年を迎えた主人公のアントニー・ウエブスターが、とあるきっかけから過去を振り返る独白として記される。

    親友と出会った思い出深い高校時代の頃から、恋に目覚めた60年代の大学生活の思い出までが前半に置かれている。

    若さの特権に満ちた輝かしくも苦い青春の思い出話をさりげなく読み飛ばしがちだけれど、この著者はそこかしこの叙述にいくつも地雷を仕掛けている印象。

    物語が大きく動くのは、昔の恋人ベロニカの母の死を告げる一通の手紙が届いてからだ。なぜに遺言が彼に届くのか謎が深まるばかり、、、 

    その後の急展開は、主人公のリアルタイムでの体験と重なっていく。鮮明だったはずの記憶の中の出来事は、突きつけられてくるいくつかの事実によって、次第にぼやけてくる、、、

    主人公の困惑は我々にも伝わってくる。なぜならこの独白を読み進めている以上、読み手も主人公と同じ過去に囚われているからだ。事実が判明し始めるあたりのスリリングさは、まるで乗っている椅子ごと振り回される感覚で、遊園地の乗り物に乗っているかのよう。

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