- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104459
感想・レビュー・書評
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著者は、労働者のサービス残業する権利を強く主張していて、サラリーマンとして働いている間、一円たりとも残業代をもらったことはないと豪語しているMだ。そもそも、「残業代をもらう」っていう発想が卑屈。さらに著者は「おもちかえり残業」も積極的に容認していて、どうかしてると思います。極めつけは「上司を親と考え、会社を自分の家として心に迎え入れてください」と宗教チックな発言。はっきり言って、キワモノ系の本と思いました。
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「社畜」というフレーズは久しぶりに耳にします。今のご時勢、とても挑戦的なタイトルですね。
昨今の多くの自己啓発本やビジネス書は、会社の歯車となるのではなく、創造的・自主的・個性的な活動を目指すよう、世のビジネスパーソンを鼓舞しています。
著者は、そういった「自分らしさの追求」が、転職難民を生み出し、組織力を低下させ、かえって個人に対する精神的プレッシャーを高めるといった弊害を生起させたと考えています。安易な「個性重視」の否定です。
意識的に議論に大きな振幅を与えているところもありますから、本書だけではなく、対極の主張のものも併せ読むと、自分としての考えがよりクリアになるでしょう。 -
2012.1.28読了
若者よ社畜であれ!
意欲メラメラの若手社員の前で発言しようものなら大ヒンシュクをかう事間違いないだろう。
しかし著者はあえて言います、若手社員こそ社畜であるべきなのだ。
確かに勝間和代さんや岩瀬大輔さんなど売れるビジネス書の著者は「自分を大切に」「会社の歯車になるな」と言うかもしれない。
しかし勝間さんや岩瀬さんの経歴をご存知だろうか?
彼らはいわゆる天才型に区分される。
一般人がおいそれと真似ては自分の型を崩してしまうだけだ。
また著書をよく読むと若手時代、しゃにむに仕事をこなした経験もお持ちの様だ。
ただビジネス書の風潮からそういった部分はクローズアップされず、「自分らしく」「会社の歯車になるな」のような若者受けしそうなメッセージが全面に押し出される。
一般人はビジネス書の内容に踊らされて「守•破•離」の順番を崩してはならない。
強く共感します。
近年のビジネス書ブームへのアンチテーゼ。
オススメです。 -
日本の社会のなかで「上手く」やっていくための処世術。入社2,3年目の悶々としている若手社員の突破口になればとおもう。
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新着図書コーナー展示は、2週間です。
通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:159.4//F62 -
とうしゅう踏襲 前人のやり方などをそのまま受け継ぐこと。「前社長の方針を―する」
どのように自分と組織が折り合いをつけるか
ミスリード 天才型、もしくは超エリート用のもの 個性が「孤性」になる悲劇 経験 知識 財産 「サラリーマン」という和製英語 終身雇用制度 年功序列賃金制度 ジャパンアズナンバーワン サラリーマンの四大タブー 24時間戦えますか 植木等 トップアスリートのマネをして、実際にトップアスリートになれる人は限られている 地に足ついたしょせい‐じゅつ【処世術】巧みな世渡りの方法。
秀才になるチャンスは全ての凡人にある BRICS,Brics[ brks ]ブリックス: 新興経済4か国(ブラジル・ロシア・インド・中国)の総称.[Brazil, Russia, India, China] 自衛隊 問答無用への耐性 ぜあみ世阿弥 守破離 社会人としての日本語能力向上 「守」で手に入れた知識カード 検索 組合せて四則計算する能力=応用力=「破」 ゼロから一を創りだす能力=創造力=「離」 歯車になること=確かな「一」をストックすること タイムリーに検索できるエンジン 知識を引き出す機会 経験が人を育てる きんじ‐ち【近似値】真の値に近い値。真の値に、実用にさしつかえのない程度の誤差が加わった値。 どの部署にも合わない変形した歯車 モダンタイムス チャップリン 社畜時代は成長の礎 ものさし 初心者にアドリブは弾けない 槇原敬之の功罪 「自分なりに」便利な常套句 できない理由を挙げるのは簡単ですが、同様に、できる理由も挙げられるはず
ベターワーク•ベターライフ -
一言でいうと自分らしさをいきなり求めるな。と書いてある。
勝間和代を含めた多くの天才型の成功者の考え方は凡人には達成は容易ではなく、彼女でさえ、長いプライベートが犠牲になった時期があった(下積みの時期)を挙げて、組織の歯車として働く体験の意義を説いている。
そもそも、組織とは歯車を必要としている。皆で力を合わせるために。孤立してしまう人は歯車にすらなれない。天才でない限り、それは自分のキャリアすら危険に晒すだろう。
社畜と馬鹿にした、言葉を使う人は、一度読んでみるとよいのかも知れない。
もちろん、命の危険や、法を犯す会社の命令には従う必要はないが、巷で言われている、社畜を馬鹿にする考えに一石を投じた本だと考えられる。 -
世間にあるビジネス本や啓発本はエリートや天才が
エリートや天才用に書いたものであるが、
この本に書かれていることは、凡人用のことだと書いている。
好感が持てる。
個性を発揮しろとか言われて就職するかもしれないが、
とりあえず”社畜”として、歯車になって働けという内容。
個性を出してうまくいくのは天才だけだから、
凡人は、先輩から言われたことをイヤイヤやりなさい。
ということを言っている。
それが、経済発展をさせたり、高度な技術を得ることができた、
日本人のよい特性なのだから。と。
あと、面白かったのは、当たり前だけど聞いたことのない言葉。
人は失敗するごとに成長するといいますが、
現実には大人の場合、
よほど鈍感でない限り、
失敗する量が多ければ多いほど自信を喪失してしまいます。
全体的に面白くて、新入社員に読ませたいと思う本だった。
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他の人のレビュー
http://d.hatena.ne.jp/vecter/20111220/1324338159
http://daru1986.jugem.jp/?eid=481 -
凡人のためのビジネス書。
大変ためになりました。
昨今よく耳にする「自分らしさ」や「個性」を大切にしよう、的なムーブメントに警鐘を鳴らす一冊。
社会人の初期段階では、「自分らしさ」など求めずに、せっせと会社の歯車になりましょう、と。最も、これは企業に雇われている以上当たり目の事である。でも、そんな当たり前のの事を指摘する人が最近は減ってきましたね。
他の著作の一部を持ってきて批判的に捉えている箇所には好意をもてなかったけど、著者の言わんとすることには全く同意できたし、今までもやもやと思っていたことをはっきりと言ってくれたようでスッキリしたとさえ感じた。
今、自分の仕事の退屈だ、つまんねー、と感じている若手会社員がいたら、ぜひ読んで欲しい。