動乱のインテリジェンス (新潮新書 493)

  • 新潮社
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104930

感想・レビュー・書評

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  • ニュースの読み解きの視点が高く、自分も偉くなったように感じてしまうが、あくまで一読者として楽しみたい。
    テーマが最近過ぎるためか、つばぜり合いが多く、踏み込んで斬っていない感じではある。

  • 面白かった!尖閣問題に絡めての沖縄の独立シナリオは衝撃的だった。筆者の持つ情報が全て真実かどうかは分からないが、日本でインテリジェンスが活用されているかどうかは外交姿勢を見ていると怪しく感じる。

  • イランとかシリアのあたり面白い。それからTPPの読み方も。インテリジェンスとは?という語り口からいくのはちょっとおれおれ詐欺的で好きではないのですが、新書的にはありでしょう。大変勉強になりました

  • 後藤田さんや野中さんはプロの官房長官だったそうだ。
    今やアメリカにとって環太平洋地域の際重要国は日本からオーストラリアに切り替わっている。遥か中国を睨んで角のように突出しているダーウィン空軍基地にアメリカが初めて海兵隊を駐留させようとしている。

  • 佐藤優氏と手嶋龍一氏による対談本の第2弾。尖閣や竹島の話題はそこそこに切り上げて、中国共産党の内部闘争や、イスラエルとイランとシリアの関係など、世界における注目度の高い話題に多くのページを割いているあたり、さすがはプロのインテリジェンス・オフィサーといった感じである。国際インテリジェンスの価値観では、今年起こった一連の尖閣問題は「中国の勝ち」となるみたいだけど、あれだけ大騒ぎをしてしまったら中国海軍だって動きにくくなるし、国際世論は完全に敵に回してしまったし、日本にとってそれほど悪い結果だったとは思えない(経済的には痛み分けだけど)。それはそうと、読売新聞に「元首相がきちんと務まらなかった初めての人」と酷評されてしまった鳩山元首相であるが、どうやらイラン電撃訪問の件を指していたみたいだね。佐藤氏も手嶋氏も、この件に関してはイランのインテリジェンス能力を絶賛している。

  • 鳩山氏がイランに勝手に行ったことの弊害について論じてる部分は非常に勉強になった。

    『極端な愛国主義や軍事強硬策の台頭を許してしまうのは、政府指導部が国益を守るために毅然とした外交を推し進めない時なのですから。』という手嶋氏の言葉に深く共感する。

  • 鳩山氏がイランに勝手に行ったことの弊害について論じてる部分は非常に勉強になった。

    『極端な愛国主義や軍事強硬策の台頭を許してしまうのは、政府指導部が国益を守るために毅然とした外交を推し進めない時なのですから。』という手嶋氏の言葉に深く共感する。

  • 孫崎氏の本を読んだ後だとなんか分かりにくいなという気分。でも鳩山が辞めることへのつじつまが合う気がした。勉強になった。

  • インテリジェンス通の二人が語る、日本を中心にした世界情勢。周縁の領土がらみの問題が噴出している理由やアメリカ・中国と沖縄やTPPとのからみなど、虚々実々のパワーゲームの中での動きだということが認識できた。
    外交機密になるような極秘情報は、当然この二人も正確には知りえないのだろうし、別の視点からの見立てもありうるとしても、この種の情報は世界を認識するうえで有用だと感じられた。
    12-146

  •  読んで良かった。論壇ってなんなんだろうと、ほんとに考えてしまった。
     著者らは、本当に、人物だと思う。こう言う人にこそ、広告の権利を
     適切に与えるべきだと思う。沖縄の苦悩。本当に、涙がこぼれる位、
     良く分かった。間違った認識を持っていた。恥ずべき意識を抱いた。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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