日本人のための世界史入門 (新潮新書 506)

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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105067

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ詰まっていたという意味で星4つ。
    事実を知るための歴史と、読み物としての歴史があると思う。
    小学校や中学校、高校で習う歴史は一般的に言われていることが書かれているのであって、それが本当かどうかは定かではない(聖徳太子がいたとかいないとか)そういう意味だと歴史の授業の価値が落ちる。
    そして事実の羅列というのはだいたいにおいて面白くない。
    だからストーリーを求める。歴史小説とか。でもこれは著者の想像が含まれるから事実ではないところもある。むしろ事実でなくて当然。
    どちらを取るべきか。

    学者を目指していないのであれば、こういった本や歴史小説で広く浅く知識を得て、興味があるところだけをしっかりと調べるっていう歴史の学び方がいいと思う。大人も子供も含めて。学生のころの勉強の仕方間違えたなあ。

  • あとがき「だいたいでええんや」の通り、ざっくりと著者の興味のままに新書サイズで世界史を掴むのは面白いと思う。まえがきでは、学問とは、著述とはこうあるべし的なことがだらだらと書いてあるが、本の内容はそれに反して主観・逸脱のオンパレードで、学者・学問のいい加減さを身を挺して表現しているのがイケている。
    こういう風に自分の気の向くままに大胆に世界史を切り取ったコンパクトな本を皆が書いたら世界はもっと面白くなると思う。
    そうした意味でもこの本は評価出来る。

  • うーん、途中でやめた。

  • 正直あまり頭に入って来なかった。歴史書はどうも苦手である。本書を手にとったのは①入門と書いてある②メニューを見たら興味を唆られたためである。しかしながら本書は灰汁の強い筆者の持論が随所に散りばめられており、入門というにはほど遠い気がした。歴史に興味を持ったら漫画から習おうと再認識した。

  • 話をするように書かれた本という印象だ。著者は今まで知らなかったが、写真を見る限り、あまり格好を気にせず、言いたいことをずばっと言うタイプだろう。まるで、大学の講義で学生たちに話している口調で文章を書いている。特定の人の名前を出して、批判したり揶揄したりしている。こんなこと、書いていいのかなということも書いている。漫画、それも少女漫画が好きだったり、著者の嗜好や趣味の一反も垣間見ることが出来る。世界史を概観する感じで、知らなかった部分も沢山あり、著者の過激な発言に思わずニヤリとする箇所もある。「エリートでない明治大学の学生」と言ったり、単純に左翼・右翼の意味を聞いてきた学生に、言葉が起こったフランス革命の際の歴史的な背景を説明するという大学の先生という図式が面白かった。歴史を説明するに伴い、それに因んだ本を合わせて紹介しているところが良かった。

  • タイトルに騙されて購入したクチですが、「これ1冊で世界史が丸わかり!」的な
    本でないことはおさえておかないと・・・、ハマダは基本的にはこの著者がキライではないので(笑)
    この手の本を読む度に自分には世界史の知識(だいたいの流れ)が足りていないなあと
    思わされます。
    あとがきにあるように「だいたいでええ」のでもう一度山川の世界史教科書読み直そう♪

  • 面白すぎます。何回かも笑ってしまいました。

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著者プロフィール

小谷野 敦(こやの・あつし):1962年茨城県生まれ。東京大学文学部大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『もてない男』『宗教に関心がなければいけないのか』『大相撲40年史』(ちくま新書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『現代文学論争』(筑摩選書)、『谷崎潤一郎伝』『里見弴伝』『久米正雄伝』『川端康成伝』(以上、中央公論新社)ほか多数。小説に『悲望』(幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋)など。

「2023年 『直木賞をとれなかった名作たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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