日本の風俗嬢 (新潮新書 581)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105814

感想・レビュー・書評

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  • 風俗嬢ならびに風俗産業の現状について、本当に真面目に書かれています。風俗嬢個別のエロエピソードがあると思って読み進めてみると、最初から最後まで真面目に書かれていて、ただただこの産業についていろんな側面から勉強になった。とても真摯に書かれていると思うが、僕の理想と違ったので(完全に僕が悪い)星は3つで。。。

  • 男性なら一度は気になる「風俗」ですが、そんな風俗も謎が多い事も確か。その様々な謎が分かる内容と共に、風俗と言うジャンルが、働く女性や世間からどのように見られているか?

    社会的な位置づけと、データーに基づく今後の行方など、興味本位と考えさせられる内容に、思った以上に真面目に書かれた一冊の印象。

  • 少し前まではこの業界が「最後のセーフティネット」だと言われた。それが既にそうではなく、「容姿」「受け答え」がある程度良くないとダメな業界に。同時に、リスクの割に儲けが少なくなりつつある業界に。需要と供給のバランスが崩れた?

  • 風俗業界は景気が良くない。
    店が多いためライバルが多く価格競争になっている。

    ■人気嬢になるのに必要なこと
     ・容姿
     ・コミュ力(教養など)

    所得もほんの一部以外は大したことがないから、就職失敗組のセーフティーネットにならない。
    そもそも職業寿命も短いから、稼げないなら続けられない。

    ■感想
    風俗って一時的に小遣いを稼ぐためには良いと思うんだけど、これって生活のメインにしないことが前提だと思う。
    結婚してるor結婚予定がある、他にきちんと就職して働いている ならば良いけど、風俗1本となると厳しい。
    これが現在のようだ。
    一昔前は、店も多くなく供給が需要より下だったから、女性なら誰でも入りやすく高収入を得やすかった。
    しかし、誰でも出来る仕事ではなく(容姿・コミュ力)、さらに賃金まで下がった。
    こういう現状。

    風俗業界のゴール設定は難しい。
    一般に良い印象を持たない上、内緒で本番行為をするブラックの面もあるため、「普通の仕事」となることが難しいため。
    ただし、需要が多いことも事実だから、女性が「安心して働ける業界」にすることがゴールだと言っているのは確かにそうかなと思った。

  • ほとんどの人が余りよく知らないことを(誰かが教えてくれることではないので)、全体感が分かるように、かつ具体的に書いてくれている。(信憑性はちょっと怪しいが)できる限り統計的な数字を用いて説明しようと試みている点も素晴らしい。
    最後のほうの「性風俗で働く人のために必要な権利や教育、衛生環境を整えるべき」という筆者の主張は、昔のマンガの『都立水商』の考えに近いなぁと感じます。

    それにしてもイメージと違って、ほとんど儲かってないんですね、この業界って。

  • 冷静に、現状を把握してる良書だと思います。
    生きる為に、まともな収入の仕事がいかに重要か?職業に貴賎なしはどういうことか、考えさせられます。

  • 風営法って自衛隊法みたいだな

  • なんとなくは耳にするけれども、
    細かいことはよくわからない、
    そんなリクエストに的確に答えてくれる一冊。

    風俗の色んな種類は聞くけれども、
    どういう違いなのかはよくわからないし、
    暴力団との関係性なんかも、よくわからない。
    そういったところにも細かく言及されている。

  • かなり細かい記載。
    すげー勉強になった!

  • 自分は違ったけれど、周りにはたくさんいた。
    そして、その世界に入るのはいろんな意味で容易だった。

    多分、問題はそこでの溶け込み方とその先なのだろうと(何

    読み終わってから更新します。

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著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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