応天の門 4 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107718464

感想・レビュー・書評

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  • 呪いなどないというのが、だから気の所為ではなく
    誰か人間の仕業だと答えを出すのが道真らしい。
    文句を言いながらも業平に付きあい、いざ事が起こると
    宣来子に車の奥へ入るように言い守ってくれるところも良い。
    結局身から出た錆オチでちょっと笑ってしまった。

    力について考え始めた道真を塩焼きに招く業平。
    クラゲに刺された時の対処を知らなくても、人が痛がって倒れていたら何かあって介抱しているのかと思わないだろうか。
    本当に民など畜生以下でなんの興味も無いのだろう。
    正直道真の啖呵は少しすっきりした。

    物の怪の行列の証拠を取ろうと水を撒くのが流石。
    話が切り替わったようでいて、結局これも『力』の話である。
    相手が物の怪ではなく人間だから安全かと言えば
    逆に却って恐ろしいということもある。

    泣いてしまう白梅も、泣かれたら頼みを聞いてしまう道真も可愛らしい。
    笛の音は彼岸からの迎えではなく生き抜く為の人の営みの音。
    宮に言った言葉が自分に跳ね返ってきて不貞寝してしまうのも可愛かった。
    業平が頭を下げてきたことに対して物分りの良い大人相手に自分が拗ねているのが恥ずかしくなって
    もういい、と仲直りできて良かった。
    薬湯が効いたのは確かに思い込みかもしれないが
    タツの笑顔が見られてよかった。
    泥を知らぬ者に政を任せてはいけない。
    どうにもならぬ時に心を決めさせるのは神仏よりも己の後悔や思い込み。
    辛酸を舐めてきた大人たちならではの言葉だ。

  • ・業平さま、恨まれる。女子関係
    ・道真くんと許嫁
    ・業平さま、道真くんに政治の世界を見せて嫌われる
    ・許嫁の父、藤原家と…
    ・山科の笛の音の怪異
    ・大納言さま、初恋の約束と呪い

    ○許嫁ちゃん、溌剌とかわいい。家の繋がりに不穏。狭い

  • 4巻は新しい人物が続々登場しました。藤原常行が好きだ。融も面白くて良いけど、風雅だけじゃなく政の事も考えてほしいからこの人には…光源氏のモデルの一人という説も頷けます。
    百鬼夜行、忠臣がやってるから常行と道真がふたりとも居たことで襲うの止めてるんだと思いました。どちらかだけならなんとか揉み消せると襲わせてそうだ。基経、忠臣をこうまで取り込んでるとは〜。
    ラストの、善男の夢の話、いつもハラハラ泣いてしまう。善男もこんな後悔や罪の意識あるんだ……というより、業平とあまり歳離れてないのかな?業平の若さの秘訣訊かなきゃ。
    業平の人たらしっぷり、大人の余裕が凄いです。女性もたらすし男性もたらす。あまりの女遊びの激しさに「貴方…」ってドン引かれててもなんだかんだ愛されキャラ。
    何も解決してない百鬼夜行も気になりますし続きも楽しみです。

  • この辺まででいいかなー。
    コラムの政子の話がおもしろかった。

  • 2022.1

  • さすが、業平人ったらしだね。
    この巻では、応天門の変で流刑になった伴善男が出てきます。これは基経に嵌められる予感。
    後、業平とちょっとキャラのかぶる、藤原常行が出てきた。
    1巻でも書いたけど、そんなに珍しい話じゃないけどいい。
    これはあれだな。上手いんだな、漫画が。

  • 露西亜人?

  • コミック

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  • 2016-4-4

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著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

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