ナ・バ・テア

著者 :
  • 中央公論新社
3.67
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  • (30)
  • (8)
本棚登録 : 2704
感想 : 354
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120035418

感想・レビュー・書評

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  • スカイ・クロラシリーズではいっとうお気に入り。クサナギの持つ感情に惹かれる。空に向ける視線も好き。

  • 読み終わった時の瞬時の感想は
    「スカイクロラ」のわからなかった部分がちょっと分かった
    気になったということです。

    また、淡々とした戦闘の様子の描き方が
    自分の気持ちを高ぶらせ
    次へ次へとページをめくりたくて仕方なくなります。

    冷静沈着な主人公にのめり込んでいく自分もちょっと不思議です。
    主人公と同じ空を見ているような感じで読めるのも
    この作品の特徴なのかもしれません。

    何かにつまずいたり
    思うようにいかなかったり
    そんな時に読んだので、余計に主人公や内容に
    引き込まれたのかもしれません。
    自分とは180度違う世界だったから。

  • 森さんの作品ははじめてよみました。
    本当に面白かったです。
    ダウン・ツ・ヘヴンも読みたいと思います。

  • なんで、これを映画化しなかったのかと思うほど森博嗣にしてはウラのない作品。もしかすると空中戦が地味だからかもしれない。

  • 装丁が圧倒的にきれい。

  • "彼女に言わせると、人間の社会とは、「優しさ」や「思いやり」で結合されているものだという。それらがあるからこそ、ばらばらにならないのだ、と主張する。怪我人や病人ばかりを相手にしていると、そういう哲学になるのかもしれない。あるいは、そう考えていなければできない仕事だろうか、とも思えたから、もちろん僕は反論しなかった。僕が頷くことで、彼女が満足できれば、それが僕にとってのささやかな思いやりだし、もしかしたら優しさかもしれない。つまり、僕にとっては、思いやりや優しさというのは、他人から自分を切り離すためのもので、つまり、相手も自分も、お互いに自由にしてあげる、拘束しない、邪魔をしない、そういう状態にするためのものだ。たとえば、ボールベアリングみたいなもので、確かにしっかりと結合しているかもしれないけれど、しかし、それは、ほとんど切り離されている状態を目指しているメカニズムではないだろうか、と考えるのだ。"

    • bebehiromiさん
      ボールベアリングみたいなもので,しっかりと結合しているかもしれないけれど、それは、ほとんど切り離されている状態を目指しているメカニズムではな...
      ボールベアリングみたいなもので,しっかりと結合しているかもしれないけれど、それは、ほとんど切り離されている状態を目指しているメカニズムではないだろうか...という表現と観察力に惹かれました。読んでみたいです!
      2012/09/02
  • 最近の読書の中では一番のヒットだった。物語がすっと入ってきて、戦闘シーンで静かに興奮する。
    専門用語はよくわからないけど自然と場面が頭に浮かぶ。私にとって魅力的なシチュエーションがたくさん…彼らにとっては日常なのだろうけど。また、読み進めると、草薙の人間味が描かれていき、物語が暖かみを帯びていくのを感じた。
    個人的に笹倉くんが好きです。

  • 図書館で装丁に惹かれて借りたらすらすら読めた。シリーズものらしいけど、これだけでも十分世界に惹き込まれた。時系列で言うと最初らしい。当たりだったかも。
    飛行機関係の用語がさっぱりわからないのがちょっと自分では残念かな。

    飛行機乗りって夢だよね。格好良い。
    戦闘機のってのがちょっと複雑だけど、空を自由に駆けることが出来るっていうのはやっぱり格好良いと思う、憧れる。

  • スカイ・クロラシリーズ1作目(時系列では)クサナギとティーチャの出会い。淡々と物語は進んで行く感じ。ストーリー展開のパンチは弱いが、考えさせられる部分が多くて良いかんじ。
    またギルドレについてここでは詳しく出てこない。
    しかし、スカイ・クロラで登場してきた娘に付いては進展あり!
    次が早く読みたくなる。

  • いわゆる、パイロット、空中戦の話だが、結局それらは自由さ、危うさのメタファーなのではないかと思う。今回はクサナギ氏のパイロット時代の話。喫煙シーンがやたら多い(子供?なのに)のも何かの暗示?

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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