ダウン・ツ・ヘヴン

著者 :
  • 中央公論新社
3.71
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本棚登録 : 2245
感想 : 270
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120036446

感想・レビュー・書評

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  • 草薙水素が会社の広告塔として利用されるようになる。
    内容は深くないけど、描写はやっぱり綺麗!

  • 謎が謎を呼ぶ森ワールド。ここまでくると最早小説ではなく。詩集ですこれは。

  • 「スカイ・クロラ」から続くシリーズの3冊目。
    相変わらずブックデザインは秀逸。
    タイトルも素晴らしい。
    音の響きも、そして意味も。
    「天国へ墜ちていく」とは。

    飛行機乗りの話。
    前作「ナ・バ・テア」の続編。
    「スカイ・クロラ」と、2作目・3作目は、
    “続いている”という感じはあまりしないけれど。

    詩的で美しい印象が強かった「スカイ・クロラ」に比べ、
    2作目以降はだんだん普通の物語になり、
    美しさは次第に薄れていくような印象。

    おそらく、カンナミ・ユーヒチとクサナギ・スイトの
    人格の差異に起因しているのだと思う。

    ジャンルはよくわからないけれどともかく面白い作品。

  • スカイクロラシリーズ時系列で第2作。相変わらずするするっと読める。クサナギ視点のみで展開で世界観がよくわからない。ただ、続けて読んでいきたくなる感じ。3作目も期待。

  • 大人になるのね。キルドレだっていつまでもこどもじゃいられないのね。

  • 大人の世界はとても醜いと思った。
    空を自由に飛びたいクサナギを政治的理由から地上に縛りつけようとする組織に、激しい憤りを感じずにはいられなかった。
    ティーチャと戦えると純粋に喜んでいたクサナギの心を弄んだのが何より許せない。

    クサナギは人間的にとても成長したと思う。
    それはクサナギに対する周囲の態度の変化も関係しているだろうが、彼女自身大きく成長したのではないだろうか。

  • スカイ・クロラシリーズ第3作目。2作目に引き続き、クサナギ視点の物語。
    前ほど自由に空へ飛べなくなったクサナギのジレンマが伝わってきて、読んでるこちらまでもどかしくなってきた。
    まだ2作しか読んでいないが、このシリーズを読むと、空へ行きたくなる。

  • 古い読書履歴より。

    down to heaven。
    天国へまっ逆さま。

    スカイ・クロラの続々篇。
    再びティーチャと水素は、空で再開する。流れとしてはナバテアの次か。

    一気に読ませてしまうスピード感、たしかな知識に裏打ちされた専門用語の羅列がもたらすメカニカルで無機的な雰囲気、ダンスシーンの息もつかせぬ緊張感は健在。時々専門的すぎて何がどうなっているのかわからないときもあるのだけれど(笑)

  • 組織の、大人たちの思惑に巻き込まれ、空を飛ぶことを制限されていく草薙水素の苦悩。
    夢にまで見たティーチャとの戦闘の日、機銃が空砲であったと知った時の絶望と怒り。
    あまりの悔しさに涙が出た。

    空から見た地上の大人たちは、草薙の目にどれほど汚く醜く映っただろうか。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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