ダウン・ツ・ヘヴン

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120036446

感想・レビュー・書評

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  • スカイ・クロラシリーズ三作目。
    周囲の期待によって飛べなくなってゆく草薙の苛立ちがとても印象的でした。

  • 『スカイ・クロラ』『ナ・バ・テア』に続くシリーズ第3弾。

    詩的な文体。ファンタジーっぽいきれいな話。時間軸としては1作目の『スカイ・クロラ』より前なんだけど、主人公のイメージが初めとだいぶ違います。

    戦闘シーンとか専門用語でてきたりもするけど、読んでると空を飛びたくなりますね。

    3作で完結かと思いきやまだシリーズ続編が出るらしい。装丁も気に入ってるのでシリーズ全部コンプリートすると思います。

  • スカイ・クロラシリーズ第3作品目。

    まず、題名「ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven」に惹かれました。

    私も含めて一般的にはHeaven(天国・天空)ってDownしていくものではないですよね?

    草薙水素の実力が認められていく一方で
    空を飛ぶ機会が減ってしまう中で草薙にとって
    どうなることが幸せなのか?

    ここに題名の由来があるのかなと感じました。

  • 「真っ黒な
    澄んだ瞳。
    その中に、
    空がある。
    そこへ、
    墜ちていけるような。」

    スカイ・クロラシリーズの発売第3作目。
    時系列では、『ナ・バ・テア』、『ダウン・ツ・ヘヴン』、『フラッタ・リンツ・ライフ』、『クレィドゥ・ザ・スカイ』、『スカイ・クロラ』の順なので、第2巻にあたる。
    『スカイ・イクリプス』は番外編・短編集のような位置づけ。

    このシリーズは、文庫ではなく、ハードカバーの表紙も楽しんで欲しい。
    透明の表紙を取り除くと、空だけが残る。

    実に印象的。

  • 人間って、空から墜ちてきたものかもしれない。それじゃあ、死んだら、上がっていく?――戦いを生きる子供たち。著者渾身のシリーズ第三弾

  • スカイクロラシリーズ、時系列順では、ナ・バ・テアに続く2作目。

    主人公・草薙水素という存在が大きく変化していくと思いました。
    彼女自身は、何も変わっていないつもりでも、周囲の彼女に対する見方は変わっていきます。
    永遠の子どもであるにも関わらず、組織に縛られていく彼女を見るのはなんともいたたまれない気分です。

    読めば読むほど草薙水素を好きになっていく作品ですね。

  • ようやく面白くなってきたー!って感じ。今までの3巻の中では一番。スピード感のある戦闘シーンは相変わらず読み応えがある。手に汗握る感じに今回はかなりドキドキも加わった。汚い大人の世界を垣間見せられて、憤った。すごく感情移入してしまった。クサナギさんがちょっとずつ大人になっていく様も描かれてると思う。キルドレだから見た目とかは変わらないだろうけど、その中身とかね。人との付き合いとか。なんていうか、丸くなったよね。

  • 「スカイ・クロラ」シリーズの、時系列で言うと2作目。

    個人的には何処か、“堕ちていく感覚”について考えてしまった。大人になるということ、社会の中で生きるということ、そのネガティブな側面に思いを馳せてしまったのだけど、これはただ単に自分が社会人になりたてだからなのかな?よく分からない。

    森さんがこのシリーズを通して云わんとしてること。それがまだ凄く朧げで掴みきれない。正確にいえば、まだ自分の中で消化してない。のかな。

    それでも、今回のラストの方の戦闘ショーのシーン、凄いね。42ページ程かな?専門用語を正確に理解してるわけじゃないのに、絵が浮かぶ。一気に読み干した。

    早く続きが読みたい。な。

  • 草薙水素(スイト)編もこれでひとまず幕かな。
    詩のようだった物語も随分ストーリーっぽくなったな。

    思うように空を飛べずに鬱々としてた草薙も、ティーチャとの対決を通じてカタルシスを得られたのかなー

  • スカイクロラシリーズ3作目。

    前作に引き続き、草薙が主人公。
    空を飛ぶことでしか、生きることにも、死ぬことにも意味を見出だせない彼女が、自由に飛べなくなる。
    そのモヤモヤした気持ちがとても伝わってきて、何だか自分も鬱々してくる。


    クライマックスのティーチャとの戦闘の最後は、私も草薙と同じく『何だよ!馬鹿にすんなよ!』と思った。
    でもだからこそ、次が気になって仕方がない。


    3作目だと、さすがにキャラに愛着がわきすぎて、感情移入してんな〜と自分でも感じてきた。
    かなりな一気読み。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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