人生教習所

著者 :
  • 中央公論新社
3.31
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本棚登録 : 607
感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042775

感想・レビュー・書評

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  • 人生再生ものを書かせたら一番だと思うが、後半にだれた所があったかな。

  • アクションの垣根涼介を期待するとガッカリするかな…。

    まぁハッピーエンド?の方向なので読後感は悪くないが、小笠原の歴史みたいなのを読んだ感じになってしまった。

  • 小笠原って言葉には私は非常に弱い。楽園のような響きを覚える。
    そこで元経団連の元会長が主催するセミナー。参加者は中間試験を通過すれば就職が保証される。参加者は元ヤクザや引き篭もり東大生。

    講義の内容やら試験問題など、読んでいるだけでその研修に参加したような気分になれます。

    努力と成功は関係するのか?
    好きになる異性はどんなタイプ?

    なんて講義から始まっていきます。こんな研修、本当にあったら是非とも受講したいものです。

  • 作者は南米系もしくはギャング犯罪系のハード路線とリストラ請負系のソフト路線が今や両輪となっているが、どちらも底辺にあるのは人としての生き方を問うものが多いが、本作はそれを真正面にストレートに出した自己啓発論的な話となっている。前半はもろ、自己啓発セミナーで後半は舞台となる小笠原の世代をまたぐ住民の人生を語らせる展開となっており、後半の展開が唐突感があるため、何故、小笠原と戸惑う読者が多いだろうが、共にアイデンティティの喪失と再生の話であり、根底は同じ根を持った話となっているが、フィクションとしては起伏のある展開が無いため、平板な印象に終わってしまうのが少々、残念。また、安易に救いの手を差し伸べない展開が作者の持ち味であって良いところではあるが、本作では安易に平穏な結末に至ってしまう。あと、昔の恋人を投影している息子を溺愛する母親が肉体的な不倫をするかなというのも少々、疑問でもある。

  • 小笠原諸島で開催されるとあるセミナーに集まった老若男女が次第に…。フィクションならではの「あざとさ」が決して嫌いではない俺ではありますが、このお話にはいくらなんでもリアリティがなさ過ぎでしょう。ツッコミの足りない結末にも大いに不満です。

  • 小笠原の2週間のセミナーにやってきた人物。元ヤクザ、愛想がいい南米帰りのおっさん、ひきこもりの東大生、太って暗い女となれば、バトルロワイヤルやカイジ路線のハードな展開を期待してのだが、ずーと最後まで、ためになる普通にいい話だった。

    がっくり。

    なんか小笠原諸島の歴史や人生の成功哲学みたいなものを普通に学ばされてしまった。うっかり勉強させられた。勉強だけは嫌いなのに。なんだこのゆるい話。

    垣根さんだから期待したオレがバカだった。こんなん書くんだったら早く君たちにシリーズの4作目を出しとくれ。

  • 「人生再生セミナー」小笠原での二週間の合宿セミナー。

    休学中の東大生。逃亡中のヤクザ者。自分に自信のない女性ライター。

    三人にスポットを当てて、セミナーでどう変わっていくか?を描いている。

    小笠原の自然、歴史、人物なども丁寧に描かれていて

    楽しみながらも、少しだけ人生のためになる本。

    ちょっと心が癒される癒し本なのかもしれない・・・。

  • 『ワイルド・ソウル』『ヒート・アイランド』系=南米・型破りな主人公と『君たちに明日はない』系の=人間偏差値追及、自己認識成長譚の合わせ技。
    自分探しと自己肯定の物語も小笠原諸島が舞台となり、この島の歴史的地理的特殊性がアクセントになり、気軽に楽しめた。

  • 人間再生セミナーに参加した男女4人のストーリー。大切な事が書いてあるのか?なんか普通だな。小笠原諸島のガイド本?
    2011.11.16

  • タイトルから期待した内容には物足りなさが残るが、世界遺産に登録された小笠原の歴史と自然を感じるための本だと思えば興味深い。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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