一路(上)

著者 :
  • 中央公論新社
4.13
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感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044717

感想・レビュー・書評

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  • なんたって、将監である! え、違うだろ!と言うなかれ、こういうのはまず、悪役に【いやらし~~~い魅力】がなければ面白くないんである! 今はまだおとなしく、口ばかりだが(いやいや、実際にはいろいろやっているのだが)、さて後半、どれだけの悪事をしてくれるやら、楽しみなのである ふふふ... ふふふふふ......

  • まずは、山口晃さんの表紙絵が素晴らしい!
    新しい登場人物が出てくるたびに見比べてしまう、
    もうちょっと拡大してくれぬかしらと思いながら。
    「一路」の文字に隠れてしまっている部分も気になって仕方がない。

    中山道という、私にとっては馴染みの地名が多く出てきて
    きらびやかな参勤行列を思い浮かべてしまった。

    一路、真吾はもちろんのこと、
    魅力的な人がたくさん出てくる。
    が、しかし、殿のキャラに参ってしまいました。
    思わず忠義を尽くしてしまいそうになる。

    道中を進むにつれ、みんなの忠義心も目覚め
    また、殿をなきものにしようとする企みも見えてくる。
    果たして「下」はどうなるのか?
    楽しみに読みます。

  • いろんなことがあるな。

  • TVドラマを見てから読んだ原作。テレビとはかなり違っているけど、原作の方が面白かった。

  • コメディタッチの歴史小説だけど、浅田作品らしく泣かせるところは泣かせます。
    多少ご都合主義的なところもありますが、肩肘張らず、一気に読めました。
    主人公の一路もいいんだけど、お殿様の蒔坂左京大夫がかっこよかったですね。

  • 最初は取っつきにくかったけど、読んでいくうちにだんだんと世界にはまっていく。NHK BSプレミアムでドラマが始まるけど与川崩れ、これって映像にできるのだろうか? お殿様、素晴らしい! 後半がとても楽しみ

  • 父の急死によって、突如、参勤交代を取り仕切ることとなった主人公が200年前の参勤交代のやり方を書いた古文書にのっとり、参勤交代を差配する様を描いているのですが、うつけか名君か分からない殿様や、その殿様を追放しようと画策する者たちなど、ユニークな登場人物があいまみあって、じわじわと面白さが増してくるストーリーです!下巻での展開が楽しみです!

  • 続きが気になる。

  • 突然の父親の死で、算え19歳の若さで家督を継いで、御供頭(おともがしら)として、江戸への参勤行列を差配する事になった主人公、小野寺一路(おのでらいちろ)。

    この時代(元和偃武(げんなえんぶ)/1615年天下平定が完了した時代から、250余年太平の世が続いた後)の、参勤交代の大変さがよく分かります。
    どんなに天候が悪くても、体調が悪くても、予定通りに行程を進める事をどんなに必死に守っていたか。道中お殿様が無くなっても、棺に入れて行軍するという壮絶さにびっくり。

    主人公は、父親の死の状況(拝領屋敷の焼失)のため、国元の人々から冷たくされ、またお役目の事を何も引き継がないまま参勤交代の日が近づく、失敗すればお家断絶という大変なピンチです。
    「知る人のいないことが孤独なのではない。知った人がみな背を向けることが孤独というものであった」(P-53)
    しかし、「まこと際限もなきガッカリである」等の様に、暗い状況でも楽しく読める文面です。
    そして、一路の「横着は不忠にござる」のひたむきさで、周囲を巻き込み、とんとん拍子に行軍が進んでいきます。

    お殿様が出来すぎの気がしますが、こういう不利な状況の中の大逆転は、時代小説の醍醐味。とてもスカッとして面白いです。下巻も楽しみ。

    そして、登場人物の役職と名前、セリフ付きの表紙の絵もとても楽しい!
    文庫本になるとこの絵が少しトリミングされている様で、もったいないですね。重いけど、是非ハードカバーで。

  • タイムスリップしたような気分で、楽しく読めました。
    水戸黄門よろしく、気持ちのよい物語。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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