一路(上)

著者 :
  • 中央公論新社
4.13
  • (127)
  • (171)
  • (64)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 884
感想 : 106
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044717

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 父が国許で失火により焼死し、19歳でお役目を継ぐことになった一路。

    国許のお殿様が参勤交代で江戸に行く旅の差配が一路の家の代々のお役目。しかし、江戸住まいで故郷に知り合いもなく、第一お役目の内容すら引き継いでいない。
    焼け跡から見つかった古書を頼りに、旅の準備を進める。
    初めてにしてはなにもかもうまく運び、影ながら助けてくれる人もいてなんとか行軍を率いる一路。
    しかし、裏では陰謀が渦巻いていた。

    徳川の治世も250年ともなると、平和な世には不要の武士。
    殿様なんてお飾りもの。自我を出せば家臣に障りが出る。
    喜怒哀楽を面に出せない殿様の苦労がおかしい。

  • 《教員オススメ本》
    通常の配架場所:教員おすすめ図書コーナー(1階)
    請求記号 913.6//A81//1
    【選書理由・おすすめコメント】
    時は幕末、19歳の小野寺一路は、父の突然の死により家督を継いで、江戸への参勤交代を差配することになる―。笑って泣ける道行をともに旅しながら、豊かな日本語の美しさに酔いしれてください。山口晃画伯の表紙絵も必見!(経済学科 小山真理子先生)

  • 参勤行列を取り仕切る父の急死に伴い、突然の大役が降って湧いた主人公の苦労譚。…かと思いきや結構軽くて明るく読めました。

    主人公一路の奔走よりも殿様の気苦労のほうが目立ってしまうような気もしますが色々と参勤行列の采配は大変だったのだな、と興味深かったです。

    殿様の天然名君ぶりに笑いましたがお家乗っ取りと言ったきな臭い事柄も出始めてこの道中、どう考えても一筋縄では行かないようです。
    下巻でどうなるのか楽しみです。

  • 面白かった

  • なかなか面白いです。中山道を歩いてみたくなりました。

  • 2014.05.20
    久しぶりに一気読み。
    主役の一路よりも、今まで見たことのない殿様に興味を惹かれた。
    殿様が褒めれば褒美をださねばならず、文句を言えば部下が罰せられる。
    おかげで殿様は「大儀じゃ」などの当たり障りのないことしか言えない。
    なるほど、そうだったのか。

  • 2014.5.20
    読みにくいのかと思いきや、読みやすい!
    引継もなく御供頭やるって凄いな~(命だからどうしようもないでしょうが)


    これから一路はどう成長していくのか楽しみです。

    こういうお殿様はあんまり読んだことないかも・・・ お殿様も人間ですもんね。

  • 父親の不慮の死によって、突如参勤交代の采配役を担うことになった一路。周囲に助けられながら難問を切り抜けていく。
    思わず吹き出す場面もあれば、胸にグッとくる場面もあり、飽きることなく江戸への道中をハラハラドキドキしながら読んだ。
    下巻、どんな困難が待ち受けているのか?!どう乗り越えるのか?楽しみ。

  • やっぱり幕末もの。壬生義士伝や憑神に比べるともう少し泰平の匂いがする。おちゃらけた筆致ながらシンミリさせる手腕は流石だ。
    下巻が楽しみだ。

  • 感想は下巻にまとめます。

全106件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×