一路(上)

著者 :
  • 中央公論新社
4.13
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本棚登録 : 884
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044717

感想・レビュー・書評

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  • 感想は下巻で。

  • 中山道は歩いたことないけど、東海道は歩いたことがあるので、なんとなく想像できる。人々の描き方が多面的でおもしろい。馬の会話も笑える。

  • 主人公小野寺一路。19歳。父の謎の死により家督を継ぐことに。初仕事は御供頭として、主人・「蒔坂左京太夫」の参勤交代を差配する。このお勤めがうまくいかなければ家禄召し上げとなる。そうならないように一生懸命にお役目を果たそうとするが・・・この参勤交代にはある、陰謀が・・・

  • 旗本"蒔坂左京大夫"の参勤交代の道中御供頭を御家騒動を狙う将監の悪巧みから父を殺された因果で拝命された"小野寺一路"の人集めから準備、旅立ちを描く、武勇:佐久間勘十郎等脇を固める行列の行軍が頼もしく、ふっと笑える。平穏な徳川江戸時代のある意味人質施策である参勤交代の行軍を面白く色々学べた。

  • 中山道の参勤交代が舞台。文字通り山あり谷ありの道中、大名行列をコーディネイトする若き侍の奮闘劇&人情劇。他の大名行列と遭遇した場合の作法など、興味深く上巻終了。

  • 参勤交代の案内役をする一路の成長物語。おもしろい。

  • 西美濃田名部郡(架空)を領分とする旗本・蒔坂左京大夫と、その参勤道中御供頭を継いだ小野寺一路の物語。
    ほえー、大名じゃなくても参勤するの、旗本でもそんなに家格が高い家があるの、といろいろ興味深く読む。
    道中の事件も、お殿様の本性も、それぞれのキャラも面白い。
    特に安中三万石・板倉主計頭の「よおっし!」がツボに(笑)。
    あちこちにトラップのように面白ポイントが散りばめられていて、くすくす笑わされて飽きなかった。
    ただ、物語最後のお殿様の決断理由がもうちょっと納得行かず…、まぁわかるんだけど…、って感じで残念。
    なので、星三つですっ!
    あ、上下巻を左右に並べて見る表紙の絵が楽しい♪

  • 藩・格式・しきたりに縛られ保護された社会の中で、突然その支柱が瓦解し翻弄される主人公の焦燥を覚え、家を背負わされた重責に悩む主人公。過ぎた悲劇は喜劇として観測される面白さ。

  • 表紙絵の画家さんが好きなのと、浅田さんということで読み始めたのですがおもしろいです。ところどころにわらいどころもあり。読めば読むほど表紙も楽しい。

  •  西美濃田名部郡に陣屋を構える旗本、蒔坂左京太夫。その参勤道中のすべてを取り仕切る御供頭をつとめることになった小野寺一路。19歳の一路は、享年41の若さで亡くなった父から小野寺家の世襲のお役目、御供頭がいかなるものか何も伝えられていない。屋敷の焼け跡から先祖の覚え書きを見つける。「参勤交代之御行列ハ行軍也…」
     上巻は、下諏訪まで。下巻が楽しみ!

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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