恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES

制作 : 村上 春樹 
  • 中央公論新社
3.46
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本棚登録 : 1622
感想 : 170
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120045356

感想・レビュー・書評

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  • 半年以上前に図書館に予約した本がやっと来たんだけど、最近読む本がたまってて放置。予約した理由も覚えてないし、春樹だし、仕方ないこのまま返すか、と思って返却期限前日にパラパラ見たら、これは春樹作じゃなくて春樹編・訳の海外恋愛小説アンソロジーだった!というわけで慌てて読んだ。でももともと翻訳小説が得意ではないのもあるんだけど、やはり特に恋愛小説となると、日本の小説のこまやかさ・濃厚さが好みだなぁ。特に心に残る話もなく、春樹の描き下ろしの1篇はなんと恐れ多くもカフカの変身の後日譚的恋愛小説ということで、最近変身を再読して感動した私にとってはちょっと…でした。日本未訳の小説を選んでいるらしいので、翻訳小説好きの人には興味深い一冊なのだと思います。ただ、各話のあとに春樹が一言解説して『恋愛甘苦度』とやらを★で評価する、というのは完全に蛇足だと思いました。

  • 穏やかに無防備に、罪のない果物のようにぶら下がっていた。
    村上春樹さんによる10のショートストーリーの翻訳です。
    15年くらい前にガールフレンドから彼を紹介してもらって以来、村上さんはワタシにとって特別な作家さんです。「少し時間が経つと、彼の生殖器はまた柔らかく小さくなっていった。いっときの激しい盛り上がりはいつのまにか消えていた。それは今では脚の間に穏やかに無防備に、罪のない果物のようにぶら下がっていた。」なんて文章を、村上さん以外の誰がおこせるでしょうか。それがこの人の(すぐれているのかそうでないのかはわかりませんが)特別なところなのだと思います。
    朝日新聞に掲載の「こころ」の読後ということもあって、「二人の少年と、一人の少女」という作品は結末さえ異なれ、かなりワタシの中でかぶりました。

  • 全体的に自分には合わなかった。
    その中で気になった文書です。
    モントリオールの恋人より
    「アメリカのより、私たちの方がちょっとだけ早いの。カナダが感謝祭を発明したんだって。」

  • 甘すぎない、ラブストーリー集。深くてリッチな読後感。

  • 2013年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(2階)
    請求記号: 908.3//Mu43

  • 村上春樹編の恋愛アンソロジー。とても実用的な本。時にストレンジで、時にエキセントリックで、もちろんエロティック。

    マイリー・メロイ 「愛し合う二人に代わって」:甘い
    デヴィッド・クレーンズ 「テレサ」:どうしようもない引力
    トバイアス・ウルフ 「二人の少年と、一人の少女」:いささかハード
    ぺーター・シュタム 「甘い夢を」:苦い
    ローレン・グロフ 「L・デバードとアリエット」:大きい
    リュドミラ・ぺトルシェフスカヤ 「薄暗い運命」:切ない
    アリス・マンロー 「ジャック・ランダ・ホテル」:ストレンジ
    ジム・シェパード 「恋と水素」:エロティック
    リチャード・フォード 「モントリオールの恋人」:エキセントリック
    村上春樹 「恋するザムザ」(書き下ろし):ラディカル

  • 最初のお話がいちばんよかった。
    久々に恋に憧れてしまった。

  • 翻訳物は、なかなか文章がすんなりと
    自分の心に落ちてこない・・・

    でも、静かなジャズの音楽でも聞いているような
    心地よい感じは、した。

    原文ママで読んだほうがピンとくるのかなぁ。

  • 頑張って最後まで読み終わりました。
    ひと癖もふた癖もあるストーリーが多くて、大正ロマン的な表紙絵とは全く違う内容。
    表紙絵は現代アートの難解な絵が合う様に思えます。
    ちょっと読み疲れちゃった…

  • 短編だからいけるかなと思ったのに途中で挫折。
    海外ものも読むけど翻訳されたものってとにかく読みにくい。行間とかニュアンスとか...
    それでも何とか途中までは頑張った。
    『L.デバードとアリエット』だけは凄いなと。凄い愛がつまってた。
    とりあえず時間があれば再読!

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