恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES
- 中央公論新社 (2013年9月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045356
感想・レビュー・書評
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The Proxy Marriage by Maile Meloy
愛し合う二人に代わって
Theresa by David Kranes
テレサ
The Boys And A Girl by Tobias Wolff
二人の少年と、一人の少女
Sweet Dreams by Peter Stamm
甘い夢を
L.Debard And Aliette-A Love Story by Lauren Groff
L・デパードとアリエットー愛の物語
A Murky Fate by Ludmilla Petrushevskaya
薄暗い運命
The Jack Randa Hotel by Alice Munro
ジャック・ランダ・ホテル
Love And Hydrogen by Jim Shepard
恋と水素
Dominion by Richard Ford
モントリオールの恋人
Samsa In Love by Haruki Murakami
恋するザムザ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
村上春樹訳の恋愛短編集
理解出来るものと出来ないものがあったが、村上春樹が物語の終わりにコメントと恋愛甘苦度をつけているのが面白い。
久しぶりに短編集読んだけど読みやすかった -
「愛し合う二人に代わって」★4.5
「テレサ」★3.5
「二人の少年と、一人の少女」★4.5
「甘い夢を」★4.5
「L.デバードとアリエットーー愛の物語」★4
「薄暗い運命」★3
「ジャック・ランダ・ホテル」★5
「恋と水素」★3
「モントリオールの恋人」★4
「恋するザムザ」★4.5 -
村上春樹氏が選び、翻訳したラブストーリー短編集。
やはり村上さんが書いた「恋するザムザ」が一番読みやすかったですが、他の初めての作家さんも発見があって面白かったです。
「甘い夢を」
幸せな恋人のような、隙間が出来てそうな、不思議な雰囲気の話。
盛り上がりがある訳ではないですがなんとなく引っかかるお話でした。
「L・デバードとアリエットー愛の物語」
水泳とスペイン風邪と情熱的な恋の話。
これは昼ドラみたいな起伏の激しいドラマ。
ローレン・グロフという人の他の作品も読んでみたくなりました。
「ジャック・ランダ・ホテル」
ものっすごく読みにくかった。
名前から性別が読み取れないからどっちが女なの?というところから始まり、物語的にも偏執的でイマイチ。
と思っていたら解説で村上さんが「出てくるみんながどことなくまともじゃないから誰に対しても、不思議なくらい感情移入が出来ない。」と書いていて、それが読みにくさの原因か!とすっきりしました。
「モントリオールの恋人」
大人の恋愛の終わり。
完全に上級者向けの恋愛でした。
別れ話の優位さ、と言うのも変だけど、どっちが主体で別れようとしてるのかが変化していくのが面白かったです。 -
2015.1.14
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若くても大人でも、恋の痛みはみな同じ。ガイブンはなんとなく馴染まなくて、今回もわかりずらいところ(読解不足なのだけど)も多々あったが、それぞれ恋の痛みや滑稽さに屈折した共感を持ちながら読んだ。一番好きだったのは、ジャック・ランダ・ホテル。わたしも同じことをしていたかも。
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モントリオールの恋人
「未来を誰かと分かち合うというのは要するに、反復をより巧妙にこなしていかなくてはならないことを意味している。もしそれができなければ、未来を誰かと分かち合うのは、あまり愉快なこととは言えなくなる。」 -
私は恋愛小説はあまり読まないほうなのですが、この村上さんがセレクトした短編恋愛小説は楽しめました。
毎晩寝る前に1話ずつ読んで至福の時間を過ごしました。
1話の終わりに村上さんのコメントも楽しかったし、最後の村上さんの「恋するザムザ」もなかなかよかったです。 -
ひばりヶ丘Lib