どこの家にも怖いものはいる

著者 :
  • 中央公論新社
3.57
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本棚登録 : 486
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046377

感想・レビュー・書評

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  • 気味の悪い怪談話にほんのりミステリー。5つのテイストの違う怪談(日記、口述、ネットの書き込み、原稿、自費出版本)に不思議な共通項。当該地域に住んでいる怖がりは気持ち悪かろう…(笑)

  • 20150814

  • 三津田信三作品初読み。
    フィクションとノンフィクションの境目といった演出は不気味。
    参考文献含めてフィクションなのかしら?
    幕間はなしのほうが良かったかも。
    こういう土地とか建物に関する因縁ホラー物は夜中に読む本じゃないな(¯―¯٥)
    不気味すぎて神経過敏状態になるわ(¯―¯٥)

  • ホント、めちゃくちゃ怖い…実話かどうか検索しまくった(笑)
    今にもパラパラって音が聞こえるんじゃないかなって不安になる。

    結局、解決しようのない結末に余計不安になるし怖いまま。後味悪いなぁ…
    巻末の参考文献の所など、実話っぽく作りこんである所がまた憎い!
    光子の家で格子が開け放たれたから、あれも外に出られるようになったんじゃないかな。怖いよーー!!(´ж`;)

  • どこまでが実話なのかーーー
    とゾミゾミします・・・。

    こ、怖いよー!

  • よく出来ていました。
    面白かったです。

  • これって本当の話?それとも作り話??って思いたくなる。なんとなく5つの話をつなげるのは無理があるような気もしたけど、一つ一つもかなり面白かったし、本当に何か出そうで怖かった。

  • 五つの怪奇譚に関連を見出しその謎に迫ろうとするホラー作家たち。五つの物語がそれぞれ怖いの上に、それを読んだ筆者らの体験語りが読み手の不安と恐怖を煽ります。
    こういった二重構造は作者の得意とするところですが、今作は特にノンフィクションのような雰囲気が強く出ており、読んでいて自分にも何か起こりそうな気分に。本から目を背けたいくらいにぞくぞくしました。
    ただ怖いというだけではなく、連続した物語として楽しめる作りになっており、怖くても先が読みたくなってしまうのもすごいところ。
    五つの話をつなぐ謎解きについては少し強引かなとも思いましたが、作者が自分を納得させて早く手を引くため強引な想像を働かせたようにも読めてきて、ますます怖いなと。

  • ホラー小説家が、5つの実話怪談の裏に隠された因縁をひもといていく話。

    作中作で語られる個々の怪談話は結構怖くて良いけど、怪談同士をつなぐミッシングリングの謎解きは、ちと無理矢理な感じ。

    短編集で良かったのでは?

  • 作家・三津田と彼の熱狂的なファンだという新人編集者の三間坂は、三間坂からのアプローチにより、怪談を肴に飲む仲になる。ある時、三間坂が問う。「まったく別の二つの怪談なのに、どこか妙に似ている気がして仕方ない、そんな薄気味の悪い感覚にとらわれたことはありますか」と。そして彼が三津田に見せたのは、ある主婦が体験した怪異を書き記した日記と、少年の悪夢のような体験を口述筆記した速記原稿だった。それぞれの怪異をつなげるものはいったいなんなのか……。

    三津田氏自身と編集者の検討会と怪異の原稿を載せているメタな感じのホラー。いやあ、絶叫するんじゃなくて、じわじわ怖い。あとから来る怖さ。久しぶりに寝られなくなった。怪異の話自体は怖くて面白かったのだけど、二人が何をそんなに拘ってるのかがちょっとわからなかった。まあそんな幕間のおかげでなんとか最後まで読めてすっきりできたわけだけど。ああ怖かった。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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