ドミトリーともきんす

著者 :
  • 中央公論新社
4.06
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本棚登録 : 2041
感想 : 207
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046575

感想・レビュー・書評

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  • 難しくて敬遠しがちな科学の世界を、シンプルな絵と文章で優しく招待してくれる本です。「科学ってなんだろう?」「科学に興味があるかも」と思った人にとてもおすすめ。すでにどっぷりと科学に浸っている人は、科学者としての初心にかえれる本だと思います。普段何気ない風景の中にある〝当たり前〟に疑問を持ちつづける。そんな偉大な科学者たちを知ると、自分がいかに何も見ていないのかがわかる。最後の湯川秀樹の「詩と科学」の話は、科学者というよりも、ひとりのアーティストの言葉といっても過言ではない。高野文子さんにも興味が出ました。

  • 登場する科学者たちの本も読みたくなる。
    きっとこれも何度も読む本になりそう。

  • 大好きな作家さんだから、期待が大きかった分少しがっかりでした。私には難し過ぎたため楽しめなかった。しゅん…

  • 不思議な学生寮「ともきんす」。
    お二階には寮生さんが4人。

    朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹

    寮母さんと小さい娘が科学者とふれあう短編漫画

    科学者の本の紹介

  • 朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹、4人の科学者がもし、母娘が住む家の二階に下宿していたらという設定で、4人の著書を紹介するマンガです。絵が味わい深くて素敵でした。

  • 物理と科学と植物に関する大物がいたら、という漫画だけど難しくて良さがわからなかった…。

  • 朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹の著書の読書案内

  • 詩と科学が交差する、たくさんの気付きをくれる素晴らしい本だった。

  • 漫画で科学を紹介している本らしいのだが、全く良さがわからなかった。

  • 漫画で紹介する科学の本とお話。
    小さな下宿屋「ドミトリーともきんす」に住むのはトモナガくん、マキノくん、ナカヤくん、ユカワくん。(朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹)著名な科学者が学生の姿でお話ししてくれる。

    漫画は読みやすく、シンプルで、シュールで、微笑ましく、優しい。寮母のとも子さんのマイペースで前向きでおっとりした感じと、1歳くらいの娘、きん子ちゃんと無邪気でどこか大人びた可愛らしさに癒される。

    紹介される本と科学の話は正直難しい。噛み砕かれているけど難しい。

    でも、科学者と著者の科学への愛が感じられて気持ちいい。幾つかいいなと思う文章や本もあった。

    中谷宇吉郎の本は何度か読み挫折しているけど、やはりどこかに惹かれるなと再認識。牧野富太郎とは初めて出会った。花の全てに無駄がないという文章を読み、花物語が読んでみたくなる。

    湯川秀樹の科学と詩という詩。とてもよかった。
    科学者は詩人と同じ、詩情のようなものを発見するのだな。

    「ひとりの人によって見つけられた詩はいくらでも多くの人にわけることができる。」この本もそんな役割を果たしているのだな。と温かい気持ちになった。

    漫画は手塚治虫を感じる。滑らかでコマ割りや距離感が多彩で読んでいると静かな中にも動きがあって面白い。こう書きたいけど難しいな。素敵!

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著者プロフィール

高野文子(たかの・ふみこ)
1957年新潟県生まれ。漫画家。1982年に日本漫画家協会賞優秀賞、2003年に手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。作品集に『るきさん』『おともだち』『絶対安全剃刀』『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』『棒がいっぽん』『黄色い本』がある。漫画作品の他に、絵本なども手掛ける。

「2022年 『増補 本屋になりたい この島の本を売る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高野文子の作品

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