梅棹忠夫―「知の探検家」の思想と生涯 (中公新書 2194)
- 中央公論新社 (2012年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121021946
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
梅棹忠夫氏というと「文明の生態史観」で有名だと思っていたが、様々な形で研究・発表していたことには驚いた。
特に初期の探検家としての活動と末期の国立民族学博物館での活動には非常に驚いた。論文・出版という方法以外で研究成果を多くの人に公開していたということは素晴らしいことだと思ったよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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高校現代社会で名前だけ聞いて、すごい苗字の人だな、としか記憶になかったのだが、ひょんなことから手に取り、一気読み。あの「知的生産の技術」と評されるように、今のハウツー物のはしりとなる書を数十年も前に著す、慧眼の持ち主。その人の伝記本として読めた。何か、こうなんともいえないパワーをもらったような錯覚に陥っている。
著者は梅棹氏門下の一人で、もっと突っ込んだ記述を期待もするが、淡々と師の生涯を概括している。おかげで他の著書にも一気に興味が湧いた。 -
2010年に90才で亡くなった梅棹忠夫さんの評伝。著者が終章で書いているように、日本語論や文化行政の功績についてはあまり触れず、フィールドワークの分野を中心としていますが、「知の探検家」であり優秀なアジテーターであった梅棹さんの魅力が伝わる1冊。
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良くわかる梅棹忠夫であります。この評伝を通じて、学問を軽やかに横に飛び越えてゆく、痛快な研究者人生を垣間見ることができるような。読み進むうちになぜか梅棹忠夫の活気というか、元気も伝わってきます。 お勧めの一冊であります。
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面白かったです。