- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504890
感想・レビュー・書評
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プログラミング教本の第一章をていねいにていねいに開いたような本。プログラミングというものの考え方、思想の根本みたいなものをわかりやすくコンパクトにまとめてあります。
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プログラミングとつく新書ということで買って読んでみた。
自分の知らないちょっとした豆知識がいろいろ書いてあって面白かった。織田信長は鉄砲隊を3列に分けて発砲すると入れ替わったという話とか(本書ではこれをプログラムでいう『バッファリング』と同じと書かれていた)。
他にも身近なものをプログラミングにたとえて書いてあったのだけれども、子育てをプログラミングと同じみたいに書かれているのは、どうかと思った。読み進んでいくと、プログラミングはコミュニケーションの一様態と書かれてあったので、そういう意味では確かに子育てもプログラミングなのかもしれないけれども・・・。
ところで、プログラムの例をおつかいに例える話のなかに、10歳の娘に週刊アスキーを頼む母親という場面があるのだけれども、はたして日本に小学生の女の子に週刊アスキーを買ってくるように頼む母親がいるのだろうか。
タンジブルユーザインタフェース(TUI)はまだまだ実用化されてきてるとは思わないのだけれども、はたして実用化されるまで何年ぐらいかかるのだろうか。 -
何十年か先には、今ある職業のうち半数がIT化の影響でなくなるかもしれないとニュースで見たことがあります。
そんな中にあってはまさにプログラミングは教養ですよね。
悪いプログラミングを例えるのに、週刊アスキーの最新号と安いバナナの例えは的確すぎて電車の中で笑いそうになりました。
同時に、今まで世の中にこういう言葉で進んできた事柄がいかに多いことかと思ってしまいますね。
あと、この本のハイライトはチャプター3だと思います。自分もプログラムは少し読んだことがあるくらいで書けはしないのですが、エッセンスは凝縮されていると思いました。
あと最後のチャプター5では生物学的な話まで言及されてます。まさかプログラミングが生物学的な話につながるとは。おもしろい。 -
今後プログラミングを学ぶことになるかもしれないお子さんをお持ちの親御さんや、実際にプログラミングに手を出すのは腰が引けるが「教養」として知っておきたいという社会人の方々に読んでもらいたい一冊。
書評はブログに書きました。
http://unsolublesugar.com/20140311/013210/ -
20140323 コンピュータを動かすだけがプログラミングでは無いと言う指摘は新鮮だった。意識していなかったがコンピュータを巡る環境はどんどん進化しているようだ。誰でも出来るという方向なのが嬉しい。
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ちょっと内容がうすいかなと思ったけど、きちんと大事なことは書いてあるし、よくまとまっている。いまどきの若い人が、ITに多少なりとも関係のある部門に配属されて社会人になって、とりあえず基礎知識を得るために読むのにいい本ではないかと思う。
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この内容は小中学校でやると良い。コンピュータはますます身近なものになるのだから。
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最後の慶応大学の増井教授の試み。全世界プログラミング
つまりはルーチン化できることは機械に任せるという判断。では発想することに人間は注力するべきということなのだろう。 -
6歳でコンピュータに目覚め、立ち上げ期のドワンゴでゲーム開発者として活躍した著者がプログラミングを平易に語ったもの。
前半ではプログラミング的なものの見方、後半では自ら開発した「6歳の子供でも扱える」簡易プログラミング言語ムーンブロックの解説となっています。
著者がプログラミングを通じて得た世界観。「察すること」を拒むコンピュータプログラミングは、コミュニケーションの原点を示しているようにも思えます。プログラミングにおいて指示の失敗、ミスコミュニケーションは全て指示した側の責任との指摘です。
○プログラミングとは、一言で言えば「自分以外のものを、思い通りに動かす方法」のこと。適切にプログラミングしたものは、たとえば作者が消滅したとしても、作者の意図を反映し、プログラミングした通りに動くことになります。
これが企画であれば企画者の意図通りにユーザーの気持ちを動かそうとするのとプログラミングであり、組織であれば、組織全体をリーダーの意図どおりに動かそうとするのもプログラミングであるといえます。
○プログラミングした対象が期待通りの動きをしなければ、それは全て命令を下したプログラマーの責任。あなたがもしプロのプログラマーだったなら、誰かにお使いを頼み、意図したものと違うものを買ってこられても、そこは黙って「指示を漏らした自分にこそ責任がある」と、自戒しなければなりません。
○プログラマーの間で流通している格言に「プログラムは思った通りに動かない」というものがあります。ただしこの格言らこれだけで終わらず、後ろにはこう続きます。「書いた通りに動くのだ」。 -
前半の基礎部分は、個人的には平易な復習、おさらい。くっきりと整理してくれたような。一番の肝は、moonblockを使って実際に、ドラッグ&ドロップでゲームを作成する章。ぷちぷちと本に従ってやっていくと簡単にゲームができて非常におもしろかった。/定理証明支援系言語は興味深い。あるプログラムを使うことで「論理的に矛盾していないプログラム」の存在を「証明」できれば、「バグがないプログラム」の証明ができるという考え方に基づくとか。/慶応大増井教授の「全世界プログラミング」も興味深い。自動的に機械に処理してもらってかまわないことを現実世界にセンサーや道具を配置することでプログラミングしようとする試み。「フィジェットphifgets」というツールキットで実験中なのだとか。/あと、元プログラムの店主がご主人という西新宿のささもと。一度足をはこんでみたい。