エンデュアランス号漂流記 (中公文庫 B 9-5 BIBLIO)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042254

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとまえに、WBSの内田和成教授がblogで、リーダーシップの好例として取り上げていたので読んだ。

    1912年に、筆者を隊長として、南極大陸横断挑戦のため、エンデュアランス号で南極に向かう途中で、氷塊で船が破壊され、2年近く27人と漂流するも、誰一人命を落とさず生還させた、当事者の漂流記。

    想像を絶する状況なのだが、当事者ゆえ、淡々と述べられており、それが妙なコワさを覚えた。いつ命を落としてもおかしくないのに、隊員が上位者への決断への絶大な信頼と隊長の決断力に敬意。

    常時、なんだかんだ指示するだけがリーダーシップではなく、何かあったときに連帯感を発揮できる状態を常時保っていることも大事だと感じた。



    作品としては、ジャンルが似ている「八甲田山の彷徨」の方が内容は濃いかな。

  • 「エンデュアランス号漂流」(アルフレッド ランシング著)が、全体をみた話とするなら、こちらは船長の側から書いた本。ランシング著読めばまあ読まなくてもいいかなと思う。にしても、淡々と話を語ってるが、本物の迫力はスゴイ

  • 物語とは直接関係ないけど、シャクルトンのプロフィール、「1908年極点へ120キロ余りに迫り、前人未到の新記録をたてたが、飢餓と猛雪で引き返す。その功績でナイトの名誉称号を受ける」はかっこいい。

  • パズルがぴったり組み合わさるように、極限状態で集団が結束したときの強さは計り知れないものがあります。全員生還の奇跡は著者シャクルトンのリーダーシップによるところが大きいと思うんです。これが実話だとは驚愕です。人間の不屈の精神に、言いようのないくらいの大きな感動を覚えました。

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