ピース (中公文庫 ひ 21-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 3285
感想 : 569
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051201

感想・レビュー・書評

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  • そうそう。
    これも読んでいた。
    おぼえてないけど。
    「表紙の真実が……」みたいな宣伝に惹かれて購入。
    イマイチ。
    販促にいつもやられてしまうな~。

  • 樋口ミステリーの真骨頂!って書いてあったので、樋口さん知らないけど、購入してみました。内容は埼玉は秩父のバー「ラザロ」が舞台です。バーのマスター。寡黙な青年。個性的な常連さん。とそこに、なぜか連続バラバラ殺人事件!引き込まれそうで引き込まれないストーリー展開。そして…

    おそらく、ベテラン刑事の秩父弁がだんだんと面倒くさくなってしまうのがよくなかったかな。あとは、風呂敷を広げすぎて、最後に「キュッ!」ってしめちゃったような。この荒さが真骨頂だったのかな。

  • 表紙に隠された衝撃の真実、みたいなことが本屋で紹介されてたから期待して読んでみた。

    が、真実を知っても、うーん・・・・・・。

    各キャラが立ってるとの解説もあるが、そうとも思えず、好みの問題だろうが、余計な描写が多すぎて、なんだかとっても読みにくかった。

  • どうしてどこの本屋でもプッシュされてるんだろう?

    事情はよくわかりませんが本屋プッシュに乗って購入。
    しかし、期待はずれ。

    「ピースに隠された意味、
    表紙の意味がわかったときの恐怖。」

    本屋さんで煽っているほどの結末ではないかな。
    最後のあっさりした結末に対して、無駄な記述が多い。
    読んでる途中で一度断念しました。

    「続きが気になって仕方ない!」という展開が好きでミステリーを読んでいる人にとっては、料理のくだりなど不必要な情報はいらなかったかなー

  • まぁ、悪くない。
    でももっとテンポよくできるんじゃ?ってかんじもした。
    必然性を感じないところもあったりして、腑に落ちない読後感。

  • もうすぐ半分なんだけどお話がどこに向かっているのかちっともつかめない。今だにプロローグ読んでるみたい。こっからどうなるのかしら?

  • 埼玉県秩父地方で起きた連続バラバラ殺人事件を追うベテラン刑事と、被害者が通っていたスナックの常連客と従業員の物語。

    田舎の閉鎖された日常のなんともいえない淋しい感じが終始漂ってて、読むのが若干つらかった。ミステリーのトリックの部分よりも登場人物の心情や生活の背景を主眼にした物語なのかなと感じました。

  • だらだらとして結局核心に少ししか触れない。ちゃんとした答えがほしい人には不向き。

  • 物語も終盤にさしかかり、「これまでに散りばめられた伏線が一気に回収されていくのか」とワクワクしながらページをめくっていったのだが、結局ほとんどの伏線が放置されたまま終了してしまった。
    だからといって(私が読んだ限りでは)よく読めば答えがわかるとか、読者が想像する上でのヒントが隠れてるわけでもない。
    完全な丸投げという印象で消化不良。

  • しっかりした文章、構成だとは思う。筋も惹きつけるものがある。
    登場人物の数が多いにも関わらず、それぞれの書き分けがきちんとされている。
    ただ、それだけではカバーできない部分が多すぎる。

    伏線が回収されないことは本でも漫画でも多々あるが、その理由は大きく二つに分かれると考える。

    1.作者に力量が無い。読者の興味を引くために様々な要素を出すだけ出したものの、それを落とせる構成を考えられない。
    [面白ければいいや型、とりあえず引っ張ったらなんとかなるだろ型]

    2.はっきりと言及していないだけで、文章を読めば全ての答えは示されている(つもり)。/答えは私にもわからない。みなさんはどう考えましたか、という言い訳で逃げる。
    [読んでわかれよ型、答えは読者の心の中に型]

    1型のものは言うまでもなく論外で、読むに値しない。2は2で、読んだ人の大半が理解できないのでは、それは作者の責任だ。
    さらに言えば2型を気取った作品で、全ての答えが文中から読み取れた試しはない。そんな芸当ができるなら、初めから完璧に回収できているはず。

    つまり伏線を張り巡らせた以上、それを回収することは、特にミステリでは義務であり必要条件。

    にも関わらず1型か2型かすら判別不能なほど、伏線を丸投げした作品がこれだ。

    登場人物の秘められた関係、過去の事件の真の動機、殺人教唆の有無、少し考えただけでこれだけの謎が未解決のままだ。

    最後に探偵役が「…まあ今となっては確かめようもありませんがね。老いぼれはここで退散しましょう。ただ、あなた…救われましたか?」の類は確かにあるし、ありだと思う。魅力的な1シーンにもなり得る。

    ただしそれは、その推理の中身が、作品中では確かに可能であり、読者が納得できる程度の真実性に富んでいるという条件をクリアしてこその「あり」ではないのか。

    マインドコントロール、なんらかの方法で~、偶然とは思えないのです、公安ならばそれも可能…
    そんなふにゃふにゃしたものの積み重ねの推理もどきでラストを締めて、究極のどんでん返しを名乗るなど片腹痛い。

    繰り返すが筋は面白い。動機にも真実味はある。だから勿体ないと言えば勿体無い。
    せめて単行本化の際になぜ加筆させなかったのかさっぱりわからない。とにかく疑問の残る一冊。


    追記
    なんとこれ私が何年も前にレビューで貶したおした夏の舟がなんちゃらとかいう本の作者だった。成長した部分は多々あるものの、できない所は一生無理なようだ。

著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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