それからはス-プのことばかり考えて暮らした (中公文庫 よ 39-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051980

感想・レビュー・書評

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  • 好きな女優を見るために映画館に足を運んでいることを恋人に会うみたいに伝えるくだりが、普通なら痛い感じになりそうなのに、この物語の世界では全然成り立っていて、そういう暮らしもいいかもと思わせてくれる。

  • やわらかくて、何気なくて、ほっとする。

  • 人や町の情景がすぐに浮かび上がってきて読みやすかった、お話の進み方と言葉選びが好き

  • 母親が作ってくれたサンドイッチは、少しトーストした薄めのパンに、たまごとハムとレタス。ありきたりなそのサンドイッチ、自分が同じ材料で作っても、同じ味には決してならないんだよなあ。

  • 変わらない日常の中に、少しずつ変わる心模様が心地よく描かれていて、ほっとする話だった。

  • 10回ほどページを捲るごとに、動かないようでうつろいゆく日常のドラマがそこにはたしかに在る。アパートの窓の目の前に見える教会、お気に入りの隣町のシネマ、サンドイッチやさん。おいしいスープをつくって、まわりの素敵な人たちやものと私を愛していきたいと思う。しかしここ最近はごはんの味がしない。風邪likeコロちゃんなので。
    おいしいスープといえば、ナマケモノの看板の、洋食やさんのが今のところ一番おいしい。トマトやけどミネストローネという感じでもない。極意!

  • 月舟町シリーズ2作目。
    といっても舞台は月舟町から1駅隣の町。
    丁寧に作られたスープのように、ほっこりと心温まる作品でした。家の近所にサンドイッチ屋【トロワ】があったら絶対に通うのになぁ。

  • 特別なことが起きるわけではないけど、確かな日常が描かれてる。
    安藤さんのトロワ(アン・ドゥ・トロワ!らしい)のサンドウィッチも、あおいさんの名前のないスープも、お腹を刺激される...

    大好きな人に会うからと靴を新調する気持ちも、律くんのちょっと大人びた言い方も温度感が丁度いい

    スープのように優しい成分でできてる本

  • ほのぼのとした、ごくありふれた日常を描いている物語だけれど、自分の中の身近な世界をもっと大切に生きてみたいと思えた作品でした。世代を超えた、フィルムを超えた恋にほっこりしました。オーリィさんのスープがとっても飲んでみたいです。そして、自分も誰かのために心がほっとするスープを作りたいと思えました。

  • トロワのサンドイッチとの出会い。松原あおいさんを追っかけて、ついに見つけた秘密。マダムやリツ君の過去。すべてが可愛らしくまとまっていて美しい。最後のスープのレシピも最高!

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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