ミリオンセラーガール (中公文庫 さ 69-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 161
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122061248

作品紹介・あらすじ

アパレルショップをリストラされた沙智は心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ。しかし、配属されたのは販売促進部-通称"ハンソク"。しかも無名作家の小説を「ミリオンセラーにせよ」との特命まで課せられた。編集、書店をはじめ業界全体を巻き込んだ新人営業女子の活躍が始まる!

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説
    出版から書店まで描いたもの
    店長がばかすぎてや、書店ガールの同列
    書店員バイトで正社員なれないのが書かれていて、どの書店員ものの小説でも書かれてるから、そんなに多いのかと思う
    いつも見かける書店員さんたちみんな凄いのかな

  • 出版業界のお仕事がわかった。
    全然知らないことばかりだったので大変さもわかり楽しかった。

  • 出版社営業職にスポットを当てたお仕事小説。書店員や女性誌編集者が主役の物語は数あれど、あえて営業を扱ったものは少数派では。

    特に、書店研修の模様に非常に丁寧すぎる程にページを割いており良いのかなってくらいリアル。「『○○賞受賞!』…だからなに?」(p157)の一文は生々しい。

    いわゆる第二新卒の中途入社員が主人公。妙に社会人慣れしていて変に肝が据わっている部分など、ああこういう人確かにいるな…という印象。

    良くも悪くも業界の深い部分を描き出しており、地味ながら良い作品だったと思う。


    1刷
    2021.5.5

  • 新人にミリオン出せって命令するなんて、現実だったらよっぽど上層部がアホなのか、やけくそなのか?って感じだけどそこは小説。
    うまくいきすぎ、という考え方もあるけど、後半へ進むにつれて勢いがでて面白かったです。

  • yk

    本は好きだけれど本に関連するお仕事は大変そうだなぁと思った。

  • 出版社の販促部の新入社員の奮闘ストーリー。
    頭を使わず一気読みできるので、「気分爽快モノがサクっと読みたい!」という方におすすめ。
    書店営業については全く知識がなかった為、営業経験者としては書店へのアプローチ方法が興味深かった。
    主人公の言葉遣いなどが好きになれなかったが、主人公以外のキャラも立っており、物語に愛着が持てる。
    本屋さんに行きたくなりました。

  • 出版業界が抱える課題に対する問題提起がベースのお仕事小説ですが、書かれている業界事情は目新しいものではなかった。
    また主人公 沙智の仕事や他人に対して徹底的に舐めた態度が不快で、最後まで応援する気になれなかった。
    久しぶりに星2つの低評価です。

  • 最初の頃の沙智の仕事に対する姿勢は気分悪かった~。口だけで努力もしないし。仕事をなめている。途中で考えが変わってからはまあよかった。手がけた小説が大当たりして、でもその陰でお世話になったお店が閉店して。本を巡る環境は悪化の一途ですよね。書店は減るし、書店員さんの労働環境は最悪。一読書好きとして応援しています。

  • 楽しいお仕事小説。
    無知で、役に立たなかった主人公が、本を売ることの意味と向き合っていく。
    なんだかんだ言いながら、めげずにたくましくがんばる姿は、元気をもらえる。
    成長していく後半が面白かった。
    出版社だけでなく、書店側もふくめ、出版業界の問題点を描く。
    特に、研修先の書店でのトークは赤裸々で、笑った。
    コミカルでテンポがよく、最後はじーんとくる。
    『校閲ガール』に似た設定で、テーマは『書店ガール』に通じる。

  • アパレルショップをリストラされた沙智は、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ。しかし、配属されたのは販売促進部。無名作家の小説を「ミリオンセラーにせよ」との特命まで課せられた。

    作家、出版社、取次、書店という、本が読者に届くまでの全ての関係者が登場し、それぞれの言い分で損得が分かれる、書籍業界の課題を分かりやすく示した本著。

    でも、それぞれの立場の人たちが、一つの本をミリオンセラーにするべく、一体となって売り出して行く様子は胸が熱くなる。

    沙智の成長物語としても面白い。

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著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。早稲田大学を卒業後、編集プロダクションに所属し、ライターとして映画、テレビドラマのノベライズを数多く執筆。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。『彼女の知らない彼女』(新潮社)で第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

「2017年 『小説L DK 柊聖’S ROOM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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