化学探偵Mr.キュリー4 (中公文庫 き 40-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122062368

作品紹介・あらすじ

大学で暗躍する『互助組合』の謎。反応を掻き混ぜる以外に使い道のない"スターラー盗難事件"。切断された銅像と雪の上の足跡。そして今回、Mr.キュリーこと沖野春彦がなんと被害者に!?この事件の謎に立ち向かうのは、イケメン俳優にして「春ちゃんラブ」の美間坂剣也。沖野リスペクトによる化学的知識を駆使して新たな名探偵となれるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • 大学を卒業して就職した大学・庶務課に務める「七瀬舞衣」が、
    化学的事件を化学科・准教授の「沖野春彦」に無理くり協力
    してもらって、解決していくという物語の第4弾。

    ・第2話 化学探偵と互助組合の暗躍
    大学で暗躍する「互助連合」の謎。
    ・第3話「科学探偵」の殺人研究
    GWに放送予定のミステリードラマの主役である「美間坂剣也」は、高校の
    同級生が務める大学で知り合った准教授の沖野に殺人トリックの協力を仰ぐ。
    ・他3編 合計5編の短編集。

    第3話がわかりやすいけど面白いかった。
    ドラマの制作に協力する形で始まるが、そこで事件が起こってしまい、
    ドラマはどうなってしまうのか!?
    何となくありそうな展開とも取れるし、騙されたーって思う人も
    いるのかなーなんて、ミステリー好きならわかりやすすぎるよ・・・
    でも楽しめたってなると思います。

  • シリーズ第四弾。
    5篇を収録。
    今回も庶務課に持ち込まれた相談事に舞衣が
    好奇心むき出しで沖野を巻き込む流れです。
    なかなか縮まらない二人の距離
    沖野は何となく自分の気持ちに気付いているッポイけど
    意地で気付かないフリをしている?
    舞衣は完全にわかってないし(○ ̄m ̄)
    今回も軽い化学と日常の謎というかキャンパスでの
    謎解きを楽しめました。

  • シリーズ、第4弾。
    Mr.キュリーこと、沖野 春彦の活躍するミステリー。

    ・化学探偵と猫騒動
    ・化学探偵と互助組合の暗躍
    ・化学探偵の殺人研究
    ・沖野春彦と偽装の真意
    ・七瀬舞衣と三月の幽霊
    の5篇。

    化学的専門知識の力で、謎を解く沖野先生は、毎回大活躍ですね。

    今回の殺人研究では、美間坂剣也は、沖野先生ばりに大活躍ですね。
    新たな化学探偵の登場でしょうか(笑)。

  • 今回は恐ろしい殺人事件!?ちょっと怖かったです。

    でも全体のテーストは変わらず。良かった。。

    研究室の雰囲気もよく分かり、理系志望の子にも参考になりそう。

    そして、沖野先生と真衣ちゃんもさらに良いコンビに。。二人の関係も気になるけど、このふんわり感も楽しい。。

  • ずっと積読状態で、久々にこのシリーズを読みました。私自身も化学系の人間なので、スターラーが盗られるのは想像がつかなさすぎて面白かったです。

  • うむうむ、今回もおもしろかった

  • 2021/3/26
    すごい面白いわけでもないけどすごく面白くないわけでもないのでたまに思い出して読む。
    先生もまあまあ好みなんだけどねぇ。
    何かが足りないのだ。何だろうねぇ。熱狂しないよねぇ。

  • シリーズ第4弾。

    大学化学科准教授とその大学庶務課事務員コンビが大学に関わる人達の悩み相談と謎解きをするお話。

    5話からなる短編集。
    前作から気になっていた庶務課事務員の、ややうっとうしい感じが本作ではおとなしくなってますので読みやすくなりました。

  • 20210307読了

  • 読書録「化学探偵Mr.キュリー4」4

    著者 喜多喜久
    出版 中央公論新社

    p36より引用
    “「店主のお爺さんはなんと?」
    「効くも八卦、効かぬも八卦ーだそうです」
     無責任というか、達観しているというか。
    呵々大笑する老店主の姿が思い浮かぶようだっ
    た。”

    目次より抜粋引用
    “化学探偵と猫騒動
     化学探偵と互助組合の暗躍
     「化学探偵」の殺人研究
     沖野春彦と偽装の真意
     七瀬舞衣と三月の幽霊”

     優秀な化学者と大学職員を主人公とした、
    短編連作ミステリ。
     大学庶務課の仕事をいつも通りに勤めてい
    る主人公・七瀬舞衣。陳情や苦情のメールを
    読み進める中に、大学構内での猫の増加に対
    するものがあり…。(化学探偵と猫騒動)

     上記の引用は、アレルギーに対する漢方薬
    の効き目についてのやりとり。
    一人一人の体の都合が分からない以上、どん
    なに良い薬であっても、最終的には使ってみ
    ないとわからないということになるのでしょ
    うね。自分の体を強く保つことが、どんな病
    気に対しても有効な手段なのではないでしょ
    うか。
     過去シリーズに出てきた人物が、割と何度
    も出てくるので、出来るだけ間を開けずに順
    を追って読む方が良さそうです。今巻で主人
    公二人が出会って約一年。まだまだ微妙な間
    柄で、ラブコメとしての展開もまだまだ盛り
    上がりを見せそうです。

    ーーーーー

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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