ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

  • NHK出版
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本棚登録 : 1418
感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056035

感想・レビュー・書評

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  • だめだ。文章のリズムが合わない。100ページほどで挫折。

  • 挫折。9.11、父親が唐突に亡くなり、それを受け入れられないことで頭の中がものすごくうるさくてガンガンしている感じはすごく伝わってきた。映画より。でも読んでいると自分の頭の中までガンガンしてきて、堪えられず本を置いてしまいました。ごめんなさいm(__)m 本という体裁、印字の可能性に挑戦している本です。そこらへんスゴいです。

  • 9.11をモチーフにかかれた本作品。

    本筋はオスカー少年が父の残した鍵の秘密を探るのですが

    母や祖母などがでてきて、時代が前後します。


    私には多少読みにくくて、あまり合わなかったようです。


    あとはビジュアル的にも、いろんな手法をいれているのだが

    それも私には合わなかった・・・。残念。

  • トム・ハンクスとサンドラ・ブロックが共演して映像化された同名の映画の原作。

    いやぁ、私にとっては難解でした。「ヴィジュアル・ライティング」と言われる、紙面上の工夫(印刷上の工夫)が色々となされているんですが、それも難解さを和らげるどころか、むしろ、かえって読みにくくなったり・・・。もう少し分かりやすく、読みやすくするという選択肢は無かったのかなぁ。

    内容的には、9.11で父を失った少年が、父の残した遺品の謎を探る旅をしながら、様々な経験をしていくという、良いテーマだとは思うんですけどね。加えて、実は、父方の祖父は第二次大戦時にドレスデン空襲を経験しているという設定で、ドレスデン空襲は9.11になぞらえられている様です。選んだテーマ的には、中々いいと思うんですが・・・。

    文章的な読みにくさ、印刷上の読みにくさ、難点は色々ありますが、中々興味深いテーマを選んだ作品だと思います。

  • ・911文学
    ・本の視覚的な可能性
    ・父親の死を乗り越えるのか、受け入れるのか


    いろいろな人の手記や言葉が渾然一体となっていて、それが時には読みにくく、時にはわかりにくい。でも、生の声っていう感じもしっかりして、切なく感じたりするし。つまりは、辛くても途中で読み止めるのはちょっと惜しい本かも知れないということ。

  • 読み進めるのが苦しくて、やるせない気持ちになりながら、それでも最後まで読んだ。最後まで読んで良かった。辛いことを経験しても、それでも、残された人は生きていく。それを抱えて。何年たっても、乗り越えられても、乗り越えられなくても。
    オスカーの今が心健やかであることを切に祈る気持ちになる。

  • 読了まで中断を入れて読み終えた。
    父親を9・11で亡くした主人公の少年(早熟・変わり者)の冒険を軸に、喪失に対する登場人物の物語が世代毎の悲劇(第二次世界大戦と9・11)を通して、単純に悲壮的では無く、フォア独特の表現で(時にはユーモラスに)哀しみ・愛などが綴られる。
    グラフィカルな表現が面白く、印象に残るユニークな小説だった。

  • 男の子の雰囲気も演技もよかった。

  • 映画の方はまだ見ていません。

    ぱらぱらとめくると普通の本と違ってちょっと変わった感じがします。
    写真や落書きのような加筆、一行しかないページ、反対に詰まった行間。
    ビジュアルによっても物語は描かれていきます。
    海外小説でいつも思うことは翻訳で読んでる違和感。その小説の言語を母国語として読むことができたならもっと引き込まれたろうに。

  • 映画では、オスカーがメインになっていたけど
    小説は、おじいちゃんの物語もあって
    それがとてもよかった。
    特に始まりの方で、おばあちゃんが
    おじいちゃんにカフェで出会って
    結婚を迫るときのやりとり

    結婚して
    よく分からないが、もう遅い
    結婚して
    助けてくれ


    最後まで、読んで
    舞い戻ってくる 2人の会話

    重くもなく、軽くもなく
    でも、とてつもなく切ない会話だと思った。

    過去を引きずり、消化できないかなしみの渦
    それでも時間は淡々と進む無常さ。

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著者プロフィール

1977年、ワシントンDC生まれ。プリンストン大学在学中に作家のジョイス・キャロル・オーツに才能を認められ、2002年に『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』(ソニー・マガジンズ。電子版はNHK出版)で作家デビュー。全米ベストセラーとなった同書はガーディアン新人賞、全米ユダヤ図書賞など多くの賞を受賞、世界30カ国で刊行された。2005年に発表した長篇2作目『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(NHK出版)も各方面で絶賛され、ロサンゼルス・タイムズ、シカゴ・トリビューンなど各紙でベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに選出。同書はハリウッドで映画化され、アカデミー賞にノミネートされた。2009年に食をテーマとしたノンフィクション『イーティング・アニマル』(東洋書林)を発表し、アメリカの食肉・水産業界に一石を投じる。本書『ヒア・アイ・アム』は11年ぶりに上梓された小説で長篇3作目にあたり、前2作と異なり自伝的要素を踏まえ、多視点で登場人物たちの心情をリアルに描くという新機軸の構成が各メディアに絶賛された。ニューヨーク、ブルックリン在住。

「2019年 『ヒア・アイ・アム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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