ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056035

感想・レビュー・書評

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  • 難しかった。多分原文(英文)で読んだほうが理解しやすかったんじゃないかな。
    9.11は他人事のようで実は違う。
    最後の展開が印象的だった。

  • たぶんこれは原語で読まないといけないタイプの本だな。
    読みづらかった。でも、引き込まれる所のある話だった。

  • 映画はなるほど、大分違ったのだな。
    ようやく「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の意味が半分くらい分かった…ような気がする。

    多分もともとの文章も読みづらく書かれているのだろうけど、翻訳本がそれはもうものすごい読みづらくて(もともと翻訳調が超苦手だから)でも英語で読んだら倍以上の時間がかかること必至なので、我慢して読んだ。

    映画はとてもよかったけど、本は本でとてもよかった。半分くらい別のものとして考えるのが妥当か。

    物語は、9・11で父親を失った少年オスカー少年の独白と、祖父・祖母それぞれの手紙で展開されていく。
    それぞれの悲哀、喪失感、生。悲しみを昇華していくこと。映画同様に、心がぎゅうっとなる。途中、はらはら泣きながら読了。

    映画は主役のトーマス君とサンドラ・ブロックが良すぎた感が強い。やっぱり、もっとちゃんと分かりたいから、英語で読もうか悩み中…

    --

    歴史的な悲劇から、
    希望に溢れる神話が生まれた─

    全米ベストセラー、人気若手作家による9・ 11文学の金字塔、ついに邦訳。9歳の少年オスカーは、ある鍵にぴったり合う錠前を見つけるために、ママには内緒でニューヨークじゅうを探しまわっている。その謎の鍵は、あの日に死んだパパのものだった……。全米が笑い、感動して、心の奥深くから癒された、時代の悲劇と再生の物語。ヴィジュアル・ライティングの手法で編まれる新しい読書体験も話題に。

  • 映画も観ましたが映画では描かれていない場面ももちろんあるので原作を読んでよかったです。映画ではオスカー役のトーマス君の演技にも胸を打たれましたが、原作では文字からも事件が周りに与えたさまざまな影響やオスカーの気持ち、おじいちゃんの気持ち、おばあちゃんの気持ちなどに胸が苦しくなる程でした。結構前に読んだんですがいまだに忘れられない1冊です。

  • 父親を亡くした少年オスカーが 
    部屋から見つけた鍵を持って
    何処のための鍵なのかを探す。
    本の要所要所に 視覚からも楽しめる工夫   
    写真だったり カラーだったり    
    文字ですら その心情を表すが如く 
    視覚に訴えてくる
    これはさ、もう 手にとるしか 
    頁を捲るしか ないでしょ。
    2011.7

  • 映画が見たかったがミニシアター系で近場での上映がなく残念に思っていたので図書館で借りてみましたが…。読みにくい…。すんなり頭に入ってこず何度も挫折しながらの読了となりました。疲れた感しか残らなかった(^=^;

  • 最初は訳がわからず辛かったが、後半の滑らかな話の繋がりが美しく、夢中で読んでしまったよ。
    映画も観てみたい。

  • 映画のほうがずっと良かった。
    ラストのブランコは、父親の最後の愛情を象徴する重要なシーンなのに、丸々無いのね。

  • NYの9・11以降と、第二次世界大戦のドイツ・ドレスデン爆撃以降が交互に描かれる。
    映画も見ているので、その映像をときどき思い出しながら読んだ。
    知的好奇心が強いオスカーは一方で他者とうまく交われない。父、祖父を遡っていくとその気質はある程度受け継がれたものだということが分かる。自分であざを作ったり、考えうる最悪の事態を次々発明(想像)する心に傷を負った少年が、現場から父が電話に残したメッセージに応えられなかった罪悪感にさいなまれながら、遺品のカギにあう鍵穴のありかを探していくうちに、父の死を受け入れ、自分自身も受け入れていくように見えた。

  • 長くて複雑でめんどくさい構成になっておりますが、そこまでやって初めての、複雑な状況で喪に服す、ということなのだろうなあと思いました。

    9.11のワールドトレードセンターでパパを失った子供の冒険のお話。

    しばらくはこの本の文体が無意識に出ちゃうほど影響を受けるでしょう。
    小説を読んでる途中で涙が出てきたことも個人的には滅多に無いことなんで驚きました。
    それもこれもこのめんどくさい構成があってこそ。めげずに読んで良かったです。

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著者プロフィール

1977年、ワシントンDC生まれ。プリンストン大学在学中に作家のジョイス・キャロル・オーツに才能を認められ、2002年に『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』(ソニー・マガジンズ。電子版はNHK出版)で作家デビュー。全米ベストセラーとなった同書はガーディアン新人賞、全米ユダヤ図書賞など多くの賞を受賞、世界30カ国で刊行された。2005年に発表した長篇2作目『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(NHK出版)も各方面で絶賛され、ロサンゼルス・タイムズ、シカゴ・トリビューンなど各紙でベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに選出。同書はハリウッドで映画化され、アカデミー賞にノミネートされた。2009年に食をテーマとしたノンフィクション『イーティング・アニマル』(東洋書林)を発表し、アメリカの食肉・水産業界に一石を投じる。本書『ヒア・アイ・アム』は11年ぶりに上梓された小説で長篇3作目にあたり、前2作と異なり自伝的要素を踏まえ、多視点で登場人物たちの心情をリアルに描くという新機軸の構成が各メディアに絶賛された。ニューヨーク、ブルックリン在住。

「2019年 『ヒア・アイ・アム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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