- Amazon.co.jp ・本 (653ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140812396
感想・レビュー・書評
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難しい。。。
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途中から難しすぎてついていけなくなりました。残念。機会があればまたチャレンジしたい
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『ワープする宇宙』というタイトルを見たときには少々トンデモ本が出たのかと思ったのだが、いたって真面目な本。最新の理論物理学を解説するにあたり、20世紀初頭の相対性理論と量子論の発展の歴史から数式を使わずに一般向けに説明をしたものである。
一般相対性理論から量子論までの解説は、世にある他の解説と比べても分かりやすかった。しかし、統一理論や素粒子理論に入るとやはり理解がおぼつかなくなり、本題のひも理論に至っては今回も頑張りはしたが、またしても跳ね返された感じだ。
ただ、この本では理論物理学者たちの熱は感じられる。余剰次元やブレーンといった理論的概念の「発見」により少しづつ進んできている。ただし、量子力学や相対性理論ほど成功しているわけではない。分かっていないことが多すぎるし、成功が保証されているわけではないということも率直に語られる。一般読者だけでなく、いわゆる身内の理論物理学者たちが読むことも十分に意識をして書かれているようだ。
LHCでの実験によるヒッグス粒子の「発見」の後に出された電子版には、ヒッグス粒子発見時の状況や簡単(といっても理解がたやすいわけではない)な説明が付記されている。一般メディアでも話題になったが、理論が予測するものが実験で見つかるというのは、その一員となっている身からすると大変に高い興奮を覚えるんだろうな。
「ヒッグス粒子の発見は、予言されていた粒子が実際に見つかったという意味で、たしかに心躍るものである。しかし私たち研究者の大半は、そう浮かれてばかりいるわけでもない。自然はまだまだ驚異を隠し持っているはずだとわかっているからだ」
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各章に付けられた寸劇は、どうも肌に合わない。ただでさえ長いのだから、やめても良かったのでは。 -
いろいろな意味で緻密に構成されたサイエンス・エンターテインメント、先ず、数式を一切使わず、ここまで、最先端の物理学までのストーリーを展開して、そのイメージを精緻に伝えられる技量に驚く。科学好きの方には、是非、一度、手に取って、お読み頂くことをお薦めします。
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うーん・・・、そもそも次元とは何か?
謎は解けていないなあ。
LHCが稼動している今、著者の最新書の翻訳本があれば、ぜひ読みたい。 -
ひも理論の入門書
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例えと図がわかりやすいのでわかった気になるw
が、ま~難しかったw 経済の本の方が分かりやすいんじゃないか?w
今までの物理学の経緯から今の理論まで追ってくれるのもよかった
GPSに一般相対性理論が要るなんて思いもよらなかった
やはり一番問題になるのはエネルギーのバランスと変換かな~
QEDを『証明終わり』と見るか『量子電磁力学的』と見るかで分野の見分けがつくかもw
結論。世界は認識できる範囲でしか正しいということがわからない
物理も科学も目の前にあるものから予測して実証してきたもので、実証できないほど認識できない大きさのものはいまだ予測でしかない=正しいかわからない
世界のなんて広く大きなことか -
翻訳の問題だとは思うけれど、他のランドールさんの本と比べ若干の違和感を感じました。それでも内容はやはりおもしろいです
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結構、根性いれて読み切った。階層性問題=重力の弱さを解消するための理論的追求が半数を占める。言葉による説明のみなので、本質
がどこまでつかめているのか、不安な気持ちで読み終えた。数学という道具を使わないで、説明、理解できる限界なのだろう。また、物理の最先端の実証がひとえにLHCにかかっているというのは、またとない時代に自分が生きていることを実感する。
・ひも理論の実験は現在の実験の一京倍のエネルギーが必要とされる。
・等価原理。局所的に重力と加速による効果は区別がつかない。
・重力波は光速で進む。
・短い距離を探るには高エネルギーを使うしかない。
・光子だけがウィーク荷を帯びた真空のなかを邪魔されずに進むことができ、質量ゼロでいられる。
・10^-33センチメートルというプランクスケールでは、量子力学と相対性理論の両方を無視できない。そこにひも理論がある。
・人間原理の科学性のなさ。
・無政府主義原理の問題。対称性に加えて引き離されたブレーン=余剰次元も解決方法である。