ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

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制作 : Dan Simmons  酒井 昭伸 
  • 早川書房 (2000年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150113346

ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)の感想・レビュー・書評

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  • 時は28世紀、転移システムとホーキング航法の確立により銀河系内に系図を拡大した人類は連邦政府を設立し、支配する宙域を<ウェブ>と名付け、巨大なAI複合体<テクノコア>との共生関係の下に繁栄を謳歌していた。しかし、<テクノコア>でさえも把握することのできない不確定要素とされる惑星ハイペリオンでは、謎の遺跡<時間の墓標>が開き時空を超えた破壊者シュライクが解き放たれたとの噂が流れ、大混乱に陥っていた。
    時は折しも、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオン目指して侵攻を開始する。辺境の一惑星に過ぎないハイペリオンを狙うアウスターの目的は、<時間の墓標>と関係するらしい。アウスターよりも早く<時間の墓標>に到達して混乱を最小限に抑えるべく、連邦政府は7人の男女をハイペリオンへと送り出す。急速に崩壊していくハイペリオン社会を目の当たりにしつつ、様々な困難をくぐり抜けて<時間の墓標>に近づいていく7人の運命は・・・?

    この作品、分厚い文庫本2冊組に生頼範義画伯の気合い入りまくったカバーアートがバーン!といった感じで見るからに押し出しが強いんですが(笑)、構成は<時間の墓標>を目指す男女の巡礼7人が語る各々の身の上話が中心となっており、実質的に中編6本+インターリンクの連作集となっています。見た目から受けるイメージよりもサクサク読み進められます。

    読んでみて意外だったのは、作者ダン・シモンズのSFに対する理解と思い入れの強さ。ホラー作家だと思い込んで読み始めた点も影響してるんですが、予想以上に「ちゃんとSF」していて、かつ幅が広いことに驚きました。巡礼の身の上話6編は、それぞれにサブジャンルの異なるSFとして成立しており、「司祭の物語」はSFホラー、「戦士の物語」は戦争SF、「学者の物語」はちょっとセンチメンタルな時間SF、「探偵の物語」はサイバーパンク・・・と、SFショーケースの如き様相を呈しています。こなれたSF者なら「あぁ、これはあの作品当たりからインスパイアされてるな」とにやりとしながら読み進められますし、SF初心者なら正に万華鏡を覗くように様々なSFサブジャンルの「いいとこ取り」を体験できるはず。
    そしてなによりも、リーダビリティが高い!舞台となる未来社会の強固な構築ぶり、主要キャラの際立って個性的な造形、歴史から社会構成まで計算された各植民惑星の緻密な描写。愚直なSF作家なら、これらの舞台設定を描写するだけでいっぱいいっぱいで生硬な話になりそうですが、そんな「いっぱいいっぱい感」を微塵も感じさせない職人芸的筆運びが素晴らしい。ストーリー展開と平行して時折登場する、はっとするほど美しい情景描写も見ものです。冒頭の<聖樹船>の幻想的な描写を読んだだけで、「あぁ、このSFは面白いぞ!」と確信できましたもんね。絢爛華麗で外連味たっぷり、躍動感溢れる酒井氏の訳文の力も大きいですね。

  • どう終わらせるんだろう?と思ったら、続編へと続くんですか。読むのに疲れるので、続編辛い。

  • 難しい、意味わからん、初心者にはとっつきにくい

  • ぇえー!これで終わりじゃない!
    海外ドラマのシーズン最終話なのに、話が終わらないのと同じじゃん。最後は読者のご想像におまかせ!だったら☆マイナスにしてやるところだ。続きがあるから読むしかない。

  • 感動の面白さ!!!
    表紙   8点
    展開   9点
    文章   8点
    内容 900点
    合計 925点

  • 久しぶりにこんな厚重なスペースオペラに痺れたかも

  • 一巻までは楽しかったのだが、二巻目以降は読むのが苦痛になってきた。
    こんなに人気の作品なのに、なぜ私は楽しめないのかと苦痛であった。
    楽しんで読めたのは、学者夫妻の子どもがどんどん赤ちゃんに返っていくところ。涙を誘う。
    この親子、一応は救われたようで、嬉しい。
    聖書に記述のあることと同じことが起こっていたなあと記憶しているのだが思い出せない。。
    ==
    検索して思い出した!子どもを神に捧げよ!というところだった。

  •  やっと読み終わる…と思ったらまさかの未完。上巻から引き続き巡礼者それぞれの物語が様々なジャンルに亘っていて圧倒される。特にソル・ワイントラブの物語の「時間遡行」とブローン・レイミアの「アンドロイド」はそれだけで完成している。さらに領事の物語では時間軸を行き来しながら最後に全ての謎が明らかになる見事な構成。一番大きな謎は残ったままだが、それを棚上げにしたままでそれぞれの物語に引き込まれた。四部作の読破は気が遠くなるから、とりあえず「ハイペリオン」を読めばいいかと思っていたが、まずは「ハイペリオンの没落」を読むしかなくなった。

  • 面白い!やばい、早く次をポチらなくては!
    (もしくは本屋に駆け込むか)

    ・・・というのが本書を読んだあとの多くの読者の行動じゃないかな。

    無論、俺もポチった。

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ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)の作品紹介

迫りくるアウスターの脅威と、殺戮者シュライクの跳梁により惑星ハイペリオンは混乱をきわめていた。連邦政府より命令をうけ、この地に降りたった、神父、軍人ら経歴もさまざまな七人の男女は、一路"時間の墓標"をめざす。その旅の途上で明らかにされていく、数奇な宿命を背負う彼らの波瀾にみちた人生の物語とは…?あらゆるSFの魅力を結集し、卓越したストーリーテリングで描く壮大なる未来叙事詩、ここに開幕!ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。

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