マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-5)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150308704

感想・レビュー・書評

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  • 『「私は科学者ではないので彼らの精神をとやかく言える立場にない。だが気分で物を言わせてもらえば、彼らには重大な欠陥がある。個人としてのタフさの喪失だ。他の誰かと心を一つにするなど、全ての英雄が持つ偉大な虚無を損なうとは思わんかね?」

    「虚無?」

    「この社会のあらゆる美徳と悪徳を支配するのもだ。虚無を胸に秘める者だけが、真に人生を我がものにできる。」』

    面白いなぁ〜。早く最終巻を読みたい‼︎

  • 手に汗握る中盤の開始。
    局所戦から、渦巻く陰謀をほのめかす終わり方。
    さてさて、次が楽しみです。

  • 2巻に入り、/や=を多用した独特の文体にもようやく慣れてきました。
    この文体(クランチ文体というらしい)、『天地明察』や『光圀伝』しか知らない人が読んだら、同じ冲方丁が書いているとは思わないでしょうねぇ。
    実験的文体という点では筒井康隆などにも通じるでしょうか?
    ボイルドとナタリアにはうまくいってもらいたいと思うのですが、うまくいかないのは既定路線なのがツライですね。

  • [2013.10.30]

  • 敵であるカトル・カールのメンバーに爆笑。

  • 珍妙な悪玉チームとの戦い。次で終わるのかな。

  • 人を超えたモンスター達の暴力、葛藤、陰謀、そして愛。
    クライマックスヘ向けて、タフな大男とやさしい鼠の戦いは続く!

  • 前作『マルドゥック・スクランブル』の前日譚にあたる、ディムズデイル・ボイルドの話。
    空軍のエリートパイロットだった彼が、如何にして全てを喪失して虚無へと堕ちていったのか。

    前作以上にバトルが加速してて、最後の方はびっくり人間対決に。
    まさにSF版山田風太郎。

    バトルだけかと思いきや、ナタリアとの結ばれぬ純愛やウフコックとの決別など、人間ドラマも充実してて重厚な物語。

    「マルドゥック」シリーズ完結編の『マルドゥック・アノニマス』が待ち遠しい!!

  • ラスト急展開に戦々恐々

  • 1巻では少ししか出てこなかった、最悪の殺戮集団カトル・カール登場。
    序盤の戦いはまさに「禿山の一夜」
    スクランブルの畜産業者がまだ可愛いと思えるほどの醜悪さ。人数の多さもイカレ具合もハンパない。そろそろメンバー削られていくかと思いきや、意外なほど生き残る→つまり最終巻はデストロイ。

    ナタリアは仲間の敵だから、好きになれないキャラだと思いながら読むが、どうも嫌いになれない、むしろ好きなタイプだ。毒婦なんて名前で呼ばれても繊細で、ユーモアがあって・・・これは良いヒロインだ。ボイルドといい関係になるかな、とは思っていたが、予想外の展開にびっくらした。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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