九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

著者 : ハリイ・ケメルマン 永井淳 深町眞理子

• 早川書房 (1976年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[syoko2010さんの感想 · 2014年4月3日]

言葉の難しさというか奥深さがテーマになっていて、その部分だけでもそう！そうなんです！！と頷ける表題作。確かに突飛といえば突飛だとは思いますが。著者の、ミステリーに対する美学というかスタンスが現れている良作。

[アライさんの感想 · 2014年2月20日]

ミステリだと思ったら、展開がSF。
ミステリのお約束を茶化しているのかしら。

何よりタイトルが魅力的。

[masahi-6さんの感想 · 2014年1月7日]

渋いです。
ちょっと渋すぎて、単調だったけど。。。
古典的ロジカルシンキングかな。

[meirin213さんの感想 · 2014年1月5日]

@meirin213: ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』読了。英文学の教授・ニッキィを探偵役に据えた本格派の安楽椅子探偵ものの8篇の短編集。わずか11語の文章から未知の事件を解き明かす表題作はじめ妥当な推論を積み重ねて真相に至るロジカルな構成は読んでいて非常に心地よかった。

全編を通してユーモアも効いていて、それが鼻につかない感じも大変好ましい。あれほど論理的思考力に長けているにもかかわらず、チェスの腕はいまひとつ、というニッキィの設定にその点が結実してるかと。

[komagoma1さんの感想 · 2013年12月18日]

「9マイルの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ。」この短いフレーズから、犯罪を導き出す。論理的に展開に本格ミステリの面白さを改めて実感した。表題作はこの試みも含めて名作だろう。
その他の短編も、ニッキィ・ウェルトの推理が意外な犯人を割り出す。一体誰が犯人かという興味が原動力になり、ついつい読み進めてしまう。
他方、論理性を追求するためか、物語としては情緒性はあまりないので、本書はあくまでも本格ミステリを楽しむための一冊と捉えたい。

[vegearrowさんの感想 · 2013年12月11日]

推論から導き出される数々の真実が意外で面白い

[学生選書@武蔵野大学図書館さんの感想 · 2013年12月6日]

OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=9000920335

[kazuho14さんの感想 · 2013年11月17日]

～九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨のなかとなるとなおさらだ～
検事であるわたしが、ふと思いついた言葉から、大学教授のニッキィ・ウォルトは、その言葉の状況を推測していく。
そんな推測の結末は、現実の事件を解き明かすことに。
表題作を含む8つの短編集。

限られた情報から発想を展開していく、正に推理物の王道。
特に表題作は特徴的なストーリーだけに、色んな作品で引用されているようで、私も有栖川有栖さんの『江神二郎の洞察』で気になって読んでみた一冊です。
海外の昔の作品なので、キャラクターにはそれほど親しみを感じにくいのに、展開にのめり込んでしまうストーリー。
推理小説を語るには外せない一冊なんじゃないでしょうか。

[d-kidさんの感想 · 2013年10月31日]

論理的思考ですね。
短くまとまってます。
他の短編のがおもしろかったり。

[tokutaroさんの感想 · 2013年10月15日]

20131015 この本は論理的思考の棚にあった。推理小説の一つの形ではないだろうか。