九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

著者 : ハリイ・ケメルマン 永井淳 深町眞理子

• 早川書房 (1976年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[miyaさんの感想 · 2016年4月27日]

古い、とても古い推理小説だけど、今読んでも十二分に面白い

[10fumiko24さんの感想 · 2016年3月31日]

表題作「九マイルは遠すぎる」は有名すぎるほど有名だがようやく読めた。とりあえず仮定した点がたまたま事実と合っていたからこそ導き出せた結論だけど、たった一文だけでそこまでの事実にたどり着けることに興奮した。他の作品も基本同じ趣向。まあまあ楽しめた。

[JAM UDONさんの感想 · 2016年2月13日]

有名な作品らしい。「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」この一言から前日に起きた殺人事件を解決してしまう。一マイルが大体1609mらしいので9マイルは14km。皇居の周り三周分ほどかと。100m走ったくらいで悟りを開く私にとっては途方もない距離です（笑）8個の短編で構成されており、何れもささいな事実や物証から論理を広がっていき解決に導かれます。と言えば、ニッキィが完全人間に思えますが、チェスの勝敗を引きずったり、負けたことに対して言い訳をしたりと人間らしい姿がかわいい＾＾

[kabocha22さんの感想 · 2016年1月28日]

小気味良く話が進んでいってすぐに読み終えてしまった。他にもこういう本があったらよみたいな^^

[kubinoiさんの感想 · 2016年1月9日]

表題作のみ。好きな短編が表題作にインスパイアされたものだということで読んでみた。何気ない一言から推理を展開するというのがこの短編の売りであるが、街の地理関係が明かされていない点がアンフェアかと。オチも強引な印象を受けた。

[shibamaroさんの感想 · 2015年12月9日]

さすがの名作。今読んでも全然色褪せないです。

[genshisyounenさんの感想 · 2015年11月9日]

最後まで読んで振り返った時に、どんな話なのか覚えていたのは表題作と「梯子の上の男」だけであり、個人的にはいささか退屈で、印象に残らない作品集であった。
確かに、ニッキイは与えられた事実だけから論理的推理を展開するが、その推理はいささか強引だし、わかりにくい（短編なので致し方ないのだろうけれど）。その真相もほとんどが感心するほどのものではなかった。
「九マイルは遠すぎる」は、出てくる地名の地理的関係がわからないので、その推理過程に興味が持てず。偶然耳にした言葉を、聴いたという事実さえも覚えていないというのはいかがなものだろうか。
「わらの男」は、誘拐犯人が指紋を意図的に残した理由が実にわかりにくく、何度も読み返した。
「梯子の上の男」だけは伏線が巧妙で、最後の一文が印象的であった。この短編集では一番面白かった。

なお、私の読んだハヤカワミステリ文庫の192頁4行目（ありふれた事件）で、「叔父のフランクがなにかと力になってくれていたけど、そのフランクが、…」の箇所の『フランク』は『ジョン』の誤りのはずだ。

[ピッポさんの感想 · 2015年11月1日]

現在も多くのミステリ作家の作品で紹介されている表題作を含む短編集。安楽椅子探偵物の短編集。探偵役はニコラス（ニッキィ）・ウェルト、語り手は「わたし」。ホームズとワトスンを彷彿とさせる雰囲気がある。表題作はわずか１１語の文章から推論を重ねていき、殺人事件の真相を解明する、まさに安楽椅子探偵物の傑作。単なる「推論ゲーム」から、知らされていなかった殺人事件の真相にたどりつくというアイデアが秀逸。他には「おしゃべり湯沸かし」が良かった。真相解明に至る論理が素晴らしく、ラストも気が利いてる。他に「わらの男」「１０時の学者」「エンドプレイ」「時計を二つ持つ男」「ありふれた事件」「梯子の上の男」

[りょってぃさんの感想 · 2015年6月30日]

表題作だけを読んでおり以降の短編は未読だったため、これでは勿体ないと本棚から出してきました。
やはり「9マイル」が突出しているのは間違いないでしょう。たった数センテンスの文章から、めくるめく論理であったかすらわからない事件の真相を見抜く。安楽椅子探偵かくあるべきと言ったような傑作です。
次に良かったのが「おしゃべり湯沸し」
これも隣室から聞こえたお湯を沸かす音。という発端から殺人事件の全容を暴く一編です。理論展開は「9マイル」より分かりやすくこの短編から読み始めてみるのもいいのではないでしょうか。
あとの短編も、強引に感じられる部分がないではないですが、どれも安楽椅子探偵モノの面白さが感じられるものばかりとなっています。

[ヒューイチさんの感想 · 2015年5月1日]

東野圭吾のガリレオのような主人公です。

８つの短編でどれも読みやすい短さです。

個人的には【エンドプレイ】【おしゃべり湯沸かし】【梯子の上の男】が良かった！